突然の…… ページ43
Aside
米屋「どっひゃ〜。」
出水「突然にきたな。」
『ですねー。』
はい。皆さん、今私たちは何をしているのかというと。
米屋「何だっけこれ。ゲラゲラ豪雨？」
『何ですか。その楽しそうな雨は。』
出水「ゲリラ豪雨だわ。バカ。」
はい、そうです。
本日５月３１日。梅雨に向けて若干じめじめとしてきたこの時期。
突然の大雨に降られ、たまたまシャッターが閉まっているお店の前に、先輩とししょーで雨宿り中です。
なぜ、その二人と一緒にいるのかって？
実は先ほどまで、来月３日に迎える暁葉ちゃんの誕生日プレゼントを買いに、近くの商店街に足を運んでいたのです。
というのも。
昨日の防衛任務中に出水先輩とその話になり、「男一人でそういう店入るのは嫌だから一緒に来てくれ。」ということで、
出水先輩と(何故か)ししょーといつもみたいに待ち合わせをした後、時々買い食いなんかしたりしながらプレゼント探しをしました。
そして、お目当ての物も見つかって「さぁ、帰ろう」とした時にこの有様です。
しかも、今週から夏服の移行期間が始まっていて、前より薄着で学校に来ていたのですごいべたべたです。
あ〜。シャツが引っ付いてきて気持ち悪い。
米屋「というかおまえ。サイドエフェクトで雨の匂い気づかなかったのか？」
『確かにそれっぽい匂いもしましたが、生憎にも商店街の食べ物の匂いと、ししょーから匂うオレンジジュースの匂いで手一杯でした。』
米屋「そういえばオレ、昼休みに１００％のオレンジジュースをド派手にこぼしたんだった。」
出水「何やってんだよ。」
ポケットからハンカチを取り出して適当に体を拭く。
『でも、ゲリラ豪雨なら雨ってすぐ止みますよね？』
米屋「お？そうなの？」
出水「残念だが、そうじゃ無いっぽいぞ。」
「ほら。」と先輩が見せてきたスマホの画面には、ネットの雨雲レーダーの画面が映し出されていた。
そのレーダーには、今から６時間後の三門市の降水量が表示されていた。
『え？しばらく土砂降りじゃないですか！』
米屋「んじゃあ、これってゲリラ豪雨じゃないの？」
出水「そうだ。しかも、しばらくこの調子だから当分は帰れないぞ。」
米屋「マジか。やべぇwww」
ん〜。どうしよう。このままはいくら何でもキツイ。
………あ、そうだ。
『先輩方、よろしければ家に来ます？』
「「は？」」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 18人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
澄葉夜(プロフ) - 読者の皆様、今日も作品を読んでいただきありがとうございます。さて、プチ企画の〆切まで残り6日となりました。ぜひ、多くの方の参加をお待ちします。なお、詳細は「お知らせ5&プチ企画」のページをご覧下さい。 (2019年2月22日 1時) (
レス) id: f7693f343f (このIDを非表示/違反報告)
澄葉夜(プロフ) - フルーツヨーグルトさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです！頑張ります！！ (2019年1月8日 16時) (レス) id: f7693f343f (このIDを非表示/違反報告)
フルーツヨーグルト - 続編おめでとうございます！！すごく面白いです！！！頑張ってください！！！ (2019年1月8日 16時) (レス) id: 6500d8f78f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：澄葉夜 | 作成日時：2018年12月21日 8時
