戦姫の日常 (ページ40)

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菅原の入隊時 2 ページ40

出水side

とまあ、とんでもないシンデレラストーリー(？)で菅原は俺達太刀川隊に入隊してきた。

今、当の本人は柚宇さんと話をしてる。

恋藍「しつれーしまーす。」

その時突然、恋藍さんが部屋にやってきた。

太刀川「おう、影山！どうした、模擬戦か？」

恋藍「違うよ。今日は太刀川さんに用事があって来た訳じゃないから。」

と恋藍さんがスタスタと歩いて行った先は……。

恋藍「菅原Aちゃんだよね？」

まさかの菅原だった。

『は、はい。』

恋藍「上が呼んでる。ちょっと一緒に来てくれる？」

『え、あ、はい。』

どういう事だ？

上って、上層部だよな？

こいつ、入隊早々になんかやったのか？

恋藍「あ、そうだ。」

すでに退室しかけてた恋藍さんがくるっと振り返って俺らを見る。

恋藍「三人も来てよ。めっちゃ重要な事だから。」

え、俺らも！？

しかも重要な事ってなんですか！？

とは思ったけど、恋藍さんが「忍田さんが言ってた」って言うもんだから、俺と太刀川さんと柚宇さんも行く事にした。

その後は、太刀川さんと菅原が「お前、何かした？」『いえ何も』という会話はあったものの、その他はほとんど誰も喋らなかった。

いや、喋ろうにも菅原自身が、『私、何かした？いや、してないよな…』って、顔を真っ青にしているもんだから、誰も何も言えなかった。

だけど、エレベーターに乗った時、さすがにと思ったらしい恋藍さんが菅原に話しかけた。

恋藍「大丈夫？」

『大丈夫です。』

出水(いやいや、顔真っ青にしながら大丈夫って事は無いだろ。)

恋藍「心配しなくていいよ。別にあなたは何も悪いことしてないんだから。」

『え？じゃあ、なんで………？』

恋藍「まぁ、聞けば分かるよ。」

なんて言って、恋藍さんはニコッと笑った。

菅原は、真っ青にはならなくなったものの、内心困惑しているとは分かった。

で、長かったような短かったような時間をかけて、俺達は上層部のいる会議室の前までやってきた。

恋藍「お待たせ致しました。
連れてきましたよー。」

って言いながら恋藍さんが入って行く。

その後に菅原を筆頭に俺達も続いて「失礼します」って言いながら入る。

会議室の中にいたのは、城戸司令官・忍田さん・鬼怒田さん・林藤さん・林藤ゆり(？)さん・レイジさん・小南・迅さんのいわゆるボーダー初期のメンバーだった。