僕達、俺達、私達、私立琥珀魔法動物学園の生徒です！【募集企画】 (ページ11)

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生徒十一人目！[作楽睦月]【6太さん】ページ11

[作楽]side

三年間もここにいるが、いまいちよく分からない。広すぎる。
一緒に歩いていた朔真も疲れてきているようで、少し不機嫌だ。
作楽睦月と朔真でさくさくコンビ。一体誰がこんなあだ名をつけたのかと思ったが、そのおかげで意外と話しかけてくれる人も多くなったし、友達も少なくはない。

長い廊下を歩くと、朔真の歩く速度が遅くなっていく。

「どうしてこんなに広いんだよ…朔真、もう少しだけだから頑張ってくれねぇか?」

朔真は素直に頷く。
不機嫌になると大変だから安心できた。

「すいません！琥珀夢乃と申します。その、お、お話良いですかね…」

「?おう…お前、琥珀って学園長の娘かなんかか?」

「そうなんです!あ、お名前は…?」

少し様子をうかがうように俺の顔を覗く。朔真は少し威嚇したが、俺が普通に接しているのを見て、威嚇をやめてくれた。

「作楽睦月、3年だ。こっちは俺のパートナーの朔真。ん、あー……仲良くしてくれると嬉しい」

俺が頭を掻いてそういうと、琥珀は嬉しそうに口角をあげる。笑顔が似合う綺麗な女子だと思った。

「勿論です!!仲良くさせて下さい、睦月君!!」

「おう。よろしく頼む、夢乃」

「グァアゥ…」

ふと、朔真が鳴く。
時計を指しているようだ。見てみると時刻は予令がなる時間に。次は遠い移動教室だから急がなければいけない。

「もういく時間だ。すまん、また今度な」

「はい!ありがとうございました!!」

俺はもう少し話したかった、という心残りを残しながらも笑顔で会釈してその場を去った。

[夢乃]side

なんか面白い人だったなぁ…

一言で言うとクールですね、あの方々

睦月君、朔真と仲が良いみたいです…

あっ!!人がいますね!!

少し話しかけてみましょう…!!