第五章第六話 ページ36
「んぁ〜！！！むかつくね！！ゴン！」
「むかつく〜！！」
「諦めろ。プロっぽいし。」
説明しよう。さっきつけてきたバレバレ三人は何とか負かせたのだが、次に奪いに来たプロ級のプレイヤーに真実の剣を奪われてしまったのだ。
しかもマヌケ呼ばわりされて....
そして私たちは学んだ。
「次の目的地は魔法都市マサドラってことで。」
「「異議なし！」」
防御のためのスペルカードを買うべく、マサドラに行くことになった。
★
ガルガイダーをお金と交換して島の地図を買ったはいいものの、一番安い地図を買ったため、どこにマサドラがあるかわからない。
もう一回交換ショップに言ってマサドラの場所を聞いてみる。
「この街から山を越えて北へ80キロ程まっすぐ行くと湖がある。その湖沿いに北西へ向かえばマサドラに着くはずだ。」
山には山賊がいるという情報に二人は俄然やる気になり、すぐに北へ向かう。
街を出て、北へと進む道に出るとやる気のゴンが、「よーし！出発！」と右手をあげて進もうとしたとき、後ろから「待って下さい！」と女の子の声がした。
振り返ると金髪ツインテールの可愛らしい女の子。
ここまで近づいてきて気配も感じなかった。絶がうまいんだ。さすがゲームのなかに入ってきただけある。
「あ、確かあの時一緒にいた....」
あの時とはどの時だろう？と首をかしげるが思いあたらないのでたぶん私が店で仕事してた時に集められた人の一人なのだろう。
「はいっ。あの...私を仲間に入れて下さい！」
「あーごめん、ムリ。」
「ど、どうしてですか！？」と聞く女の子「ジャマだから」と一言。
「こら！キルア！女の子にそんなこと言わないの！！それにいいじゃん一人増えたって！」
「はぁ！？知らねーやつ連れていくなんてムリに決まってんだろ！」
キルアは「あっちから行ってみっか」とゴンを連れて走り出した。
「...だ、大丈夫！私が二人説得させるから！一緒に行こ！」
絶がうまいからと言ってもこの子は女の子。しかも一人。寂しいに決まってる。
私達はゴンとキルアの後を追う。
「私はA。貴女の名前は？」
「ビスケット=クルーガーです！ビスケって呼んでください」
ニコッと笑う笑顔はめちゃめちゃ可愛い。
けど、何処かで聞いたことある名前だ。
どこだ....どこで聞いた....？？最近じゃない....１、２年前....
「....プロハンター....ですよね？」
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作者名：焼き肉 | 作成日時：2019年9月16日 17時
