第三章第七話 ページ17
私たちも受付を済ますためにヒソカの後を追うが、三人、知らない男性が立っていた。
新入り？とこちらを見て笑っている。
「行こ！もう疲れたから早く寝たい...。」
「A、何もされてない？大丈夫？」
「いや、服の中に手突っ込まれてただろ....。なんであんな簡単に捕まったんだよ！」
う、うーーん....
「大丈夫！大丈夫だからいいじゃん！」
それより受付！受付！と私達は三人の横を通りすぎ、受付を済ます。
受付ではお姉さんが丁寧に二百階クラスの説明をしてくれた。九十日間の準備期間が与えられるらしい。オーバーすると即失格だけど。
キルアは最上階の秘密がわかったしもういいと言っていて、ゴンはヒソカと戦えればそれでいいと。
お姉さんイライラしてるわ。
「....で、後ろの人たちは一体何ですか？」
「俺たちも申し込みをしたいから並んでるだけさ。」
「ゴン、こいつらお前と同じ日に戦いたいらしいぜ。」
ゴンは少し考えると紙にチェックを入れ、お姉さんに渡した。
「俺、いつでもOKです！」
「だってさ」
男性三人は元気のいいボウヤだと紙を受け取り、チェックを入れていく。
私達はその間に部屋の鍵を貰った。
ゴンが2207号室でキルアが2223号室。
私が2244号室だ。
私達はすぐに部屋に向かう。
最初にゴンの部屋を見つけ、入ってみる。
「広い....すごい。」
「おい、ゴン」とキルアは何か見つけたみたいだ。
指を指す方を見てみるとそこにはテレビがあり、スクリーンには戦闘日決定！と書いてある。明日の午後三時からだ。
私達はゴンを見る。ゴンはオーラをまとっていた。
「明日は勝てない。でもいいんだ。」と言って。
「無理はしないでね。」
それだけ言うとキルアと一緒に部屋を出る。
「無理するだろーなー....」
「当たり前だろ？ゴンだぜ？」
けど、今日纏出来るようになって....てか、纏しか出来ないのにどうするの！？
「や、やっぱり明日はやめた方が！」
「やめると思うか？」
いや、絶対にやめない。言い出したら聞かない方が多いからね。
「...A、ほんとにヒソカとあれ以外なんもなかったんだよな？」
「....うん。ほーんと、鳥肌たったよ！」
はは、と笑うとキルアはじーっと私を見て、「ウソだな」と言った。
するともうキルアの部屋についていたみたいで、キルアは私の腕を引っ張り、中に入れる。
「何があったか話すまで帰さねーから。」
これはマジの目だ。
絶対に帰してくれないだろう。
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作者名：焼き肉 | 作成日時：2019年9月1日 14時
