狩られる者。② (ページ16)

今日:3 hit、昨日:16 hit、合計:99,374 hit

第三章第六話ページ16

ヒソカに喉元をトランプで切られそうになる。

あ、なんかこの光景もデジャブ....。
ゾルディック家でもあったわ....こんなこと。

「何ですか？気に障りました？私はヒソカさんと会うといつも気に障ってばっかりです。」

「君...言うねぇ♡」

私達はオーラ駄々漏れで睨み合う。通ろうとする人は震え上がって通るのをやめてしまうほどだ。

「ヒソカさん、ゴンと戦う気ですか？」

「ゴンがここで一勝出来たらね♧」

「....もしものことがあったら...許しませんから。」

「大丈夫♡彼は僕の青い果実だからまだ殺さないよ♡」

なんだ青い果実とは。
まだということは熟したら殺すのか？
やっぱり変態だ....もう果実とか言ってる次点で変態決定だし。

「君は....九十点だからもうそろそろもいであげてもいいね♡」

トランプがもっと首に食い込んだ。流石につーっと血が流れる。

「それは百点がヒソカさんという基準であってます？」

「秘密♡」

私をもぐということは殺すということ。
現実味が増してきた。ヒソカならやりかねないと。

「ヒソカさんと戦ったら負けますね。...どうしよう。」

「じゃあ、アドレス交換でどう？」

今はそれで見逃してあげるとニヤニヤ笑った。
私は自分の携帯をポケットから出し、ヒソカに渡す。
ヒソカはピピと自分の携帯に打ち込んでいった。

「私、まだ熟してないと思うんですよね。」

「へぇ...◇」

「その点数、越えて見せますよ。」

ヒソカは打ち終わると丁寧に返してくれた。開けるとヒソカの番号がある。

「楽しみだ♡」

★

二時間くらいたったあと、ゴンとキルアが纏を身にまとってやって来た。
たった二時間で纏を習得するのは不可能。

無理矢理おこしたのだろう。

二人はヒソカのオーラをもろともせずにここまでたどり着いた。

「来ると信じてたよ！」

私はすぐに立ち上がりゴンとキルアの頭を撫でる。

「二百階クラスへようこそ♧洗礼は受けずにすみそうだね♤」

「君が天空闘技場に来た理由は想像できる♤ここで鍛えてから僕と戦うつもりだったんだろ？」

「纏を覚えたくらいでいい気になるなよ♤念は奥が深い◇ね？A♡」

こくりと頷く。

「はっきりいって今の君と戦う気は全くない♧だが、このクラスで一度でも勝てたら相手になろう。」

ヒソカはそう言って部屋に戻っていった。