狩られる者。 (ページ30)

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第一章第二十八話ページ30

ボソッと言った言葉に反応したギタラクル。

「知ってるの？まぁ、地元じゃ有名だしね」

四年間ハンター協会にいたら色んな情報が入ってくる。良いことも、悪いことも。
ゾルディック家もその情報の一つであった。
悪いことの一つとして....。

「..行こう三人とも、飛行船のチケット取らないと。」

私は三人の背中を押し、ギタラクルから離れた。
キルアは別として、あまり深く関わってはいけない。

三人はわけのわからぬまま、歩き出す。

「A？ククールマウンテン知ってるの？」

「行ったことはないけどね..ここからだと飛行船は乗るかな？詳しくはわからないからめくったほうがいいね」

ゴンは「めくる..？」と頭の上にクエスチョンマークを浮かべた。

★

[イルミ目線]

「いいのかい？殺し屋が自分のアジト教えちゃって◆」

「うん。隠してないし地元じゃ有名だしね。まぁ彼らもわかるよ、俺達と彼らじゃ住む世界が違うってことがね。」

Aはゾルディック家のこと知ってたみたいだ。

「彼女、一角族だよ♡帽子で角隠してるみたいだけど..♠」

一角族..四年前、幻影旅団によって一角族狩りが行われて全滅したと聞いていた。
あの、一角族の生き残りか....。

昔は執事として欲しいなんて母さんが言ってたなぁ。

そっか..Aが、あの..

「..仕事、早く切り上げよっと。」

俺はヒソカと別れるとすぐ家に電話をした。

キルアが帰ってくることと、四人の友達とか言うやつらが来ること....。
それと、その中に一角族がいることを。

アイツを、うちの執事にする。

★

クラピカのハンターライセンスを使って電脳ページをめくる。

「飛行船で三日といったところだな。出発はいつにする？」

「「「今日のうち！」」」

私とゴンとレオリオは口を揃えて言った。

「了解、チケットを予約する。」

クラピカは自分のハンターライセンスでチケットの予約を入れる。

するとゴンは「次はハンターのページでジンってところめくってくれる？」とクラピカに言った。

クラピカはジン=フリークスのページをめくると、画面が真っ暗になった。
そこには極秘指定人物と書かれてある。

「ゴンのお父さん..すごい人なんだね..。」

「うん..！」

そして、私達は飛行船に向かうべく、タクシーに乗り込んだ。