狩られる者。 (ページ20)

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第一章第十八話ページ20

クラピカ、キルア、レオリオにもしようと思ったのだが、スピーカーから「タイムアップ！」と言われたのでこっちのことではないにしろ、ピタッとやめてしまった。

「第三次試験通過人数二十六名！内、一名死亡！」

私達は出口から出て、久しぶりの外の空気を吸う。
空気が美味しいとは、まさにこの事だ。

「諸君タワー脱出おめでとう。残る時間は四次試験と最終試験のみ。四次試験はゼビル島にて行われる。」

あと二つ..

あと二つでハンターになれる！！

「では早速だが、これからクジを引いてもらう。」

★

狩る者と狩られる者..か。

私はずっと狩られる者だったからそういうのは慣れっこだ。けど、狩るんだよなー。

自分が引いたナンバープレートを見て溜め息をついた。
番号は198番。

いや誰？って感じです。

顔は覚えててもナンバープレートまでは覚えてないといいますか..。うーんと頭を悩ませていると、ゴンとキルアが私のところへやって来て、隣に座る。

「お前らさ、何番引いた？」

「キルアは？」

「ナイショ」

無言の空間。けど、それはすぐになくなる。

「安心しろよ、俺の獲物はゴンとAじゃない。」

「俺も二人じゃないよ。」

「私も。」

私達はせーので見せっこすることになった。
せーの！と言ってプレートを出すが、ゴンの獲物に驚いた。

「..可哀想に..ゴン..あんな変態を..。」

「へ、変態？」

「いや、何でもない。」

キルアもくじ運ないなーと否定的だ。

「キルアとAの番号、連番だけど..誰だろう。」

「ねー。わかんないよねー。」

「説明聞いてから周り探して見たんだけどさ、もう皆プレート隠してやんの。せこいよなー。」

「寧ろつけてる方が驚きなんだけど..。」

私とキルアはゴンを見ると、ゴンは笑いながら震えていた。
うれしいのか怖いのか、どっちなんだとキルアが聞くと、どっちもなんて答える。

「..お互い頑張ろう！」

「そうだな。生き残れよ」

ゴンの邪魔をしてはいけないと、キルアと私は立ち上がりゴンから離れた。

「なぁ、A。一緒に行動しねぇ？」

「あー、連番だしねー。いいよ！」

私達は自分の獲物を見つけるため、組むことにした。