・（回想） ページ31
※上鳴目線
緊張でいっぱいな雄英高校の試験の日、俺はある一人の女の子に声をかけんだ。
それが彼女との出会いだ。
★
実技試験のとき、俺はとても緊張していた。
皆めちゃ強そうだし、俺よりも頭良さそうな人ばっかだし。
正直、俺はこの実技試験に掛けている。
模擬試験はＢ判定だったし、担任にも最後の最後まで「大丈夫か？」と声をかけられた。
筆記がダメでも実技でなんとか…！！
俺は気を引き締め、スタートゲートの近くへ並ぼうとしたときだ。
ひそひそと何か話し声が聞こえる。
その話の内容はあまりわからなかったが、あの女の子のことを話しているのだけはわかった。
それにしても…あの子…
すげー可愛い
可愛いっつーか、綺麗系？
俺は気がつくと「ねぇ」と声をかけていた。
彼女はゆっくりとこちらを見て『何？』と不思議そうに俺を見る。
つり目で、綺麗な瞳…
「君、名前は？」
女の子と話すのは馴れているから、とっさに名前を聞いた。
『鬼沢Aです。』
鬼沢…A…。
いい名前だと思った。
それにしても頭に生えてる角…そして、名字からして彼女の個性が鬼だと言うことがわかった。
「鬼沢の個性って鬼だろ？」
「まぁ…うん。」と言った鬼沢は浮かない顔をしている。
まるで気の影に隠れている子供みたいに…。
そんな顔をしてほしいわけじゃないんだ。
もっとにっこり笑う顔が…
俺の口はいつこんなに達者になったのだろうか、また気づけば、「かっこいいな！」と言っていた。
けど、これは鬼沢を喜ばす嘘ではなかった。
本心に近い。
「俺は鬼沢の個性、スゲーヒーローに向いてる個性だと思うぜ！」
鬼沢のつり目だった目はまんまるになっていて…そして、
『馬鹿じゃないの？ふふふ…うん。君って面白いね。手助けしてあげる。』
笑ったんだ。
大人っぽい…とても綺麗な笑顔で。
鬼沢は『来て』と言い、俺の手を掴んだ。
手は少し冷たくて、小さくて、柔らかかった。
そして、スタートラインに立つ。
すると、プレゼント・マイクの「スタート」というアナウンスが入ると、俺の体は前へと進んだ。
しかもとてつもなく速い。
風の抵抗で目が思うように開けないが、俺はまだ手を握ってくれてる鬼沢を見た。
『スタートダッシュ成功だね！じゃ、絶対受かろうね！』
そう言ってニシシと、次は子供っぽい笑顔で笑った。
俺はその時、鬼沢に惚れたんだと思う。
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マルこう - うわああああ！！本当にいい作品でした！ありがとうございます！！！ (2021年9月13日 17時) (
レス) id: d0881c87cf (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - あんさん» こちらこそイラストありがとうございました！！今、テンション上がってて最高です！本当にありがとうございます！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 9fb1550a34 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 焼き肉さん» ありがとうございます！自分が書いたイラストが載っててちょっと慣れないですけど、嬉しいです！笑 (2019年8月17日 21時) (レス) id: 36619689e1 (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - あんさん» すみません！メッセージにお返事を書かせていただきました！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 9fb1550a34 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 初コメ失礼します！夢主さんのイラストを書かせてもらったのですが、Twitterなどでお渡しってできますか…？ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 36619689e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焼き肉 | 作成日時：2018年2月25日 12時
