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※上鳴目線
俺は固唾を呑んだ
なぜなら目の前に鬼沢のお父さんがいらっしゃるからだ。
鬼沢はお父さんに駆け寄ると『クラスメイトで、お見舞いに来てくれて…』と事情を説明する。
「そうか…。わざわざお見舞いありがとう。」
「いやいや！クラスメイトとして！当然っすから！」
そう言って首を横にふる。多分人生で一番の速さでふっているだろう。
鬼沢のお父さんは鬼沢から鞄を受け取ると、「君は、どこらへんに住んでるんだ？近くまで送ろう。」と言い、病室から出ようとする。
「いやいや！全然いいです！」
そう言うと「…じゃあ地下鉄まで送ろう。」と病室から出ていった。
★
鬼沢と俺は病院から出ると、近くに車が止まっていた。
『上鳴、駅まで乗っていって。ここから駅まで結構距離あるし。』
『お見舞いとかのお礼』と言いながら鬼沢は俺を車にのせた。
「お、お言葉に甘えて…失礼します。」
車に入るとラジオが流れている。
運転席には鬼沢のお父さんが前を向いていて、こちらをちらりと見て「どうぞ」と言うとまた前を向きなおした。
なんか…性格が鬼沢に似てるな…
顔はお母さんで性格がお父さん…か。
後ろの座席に座ると、その横に鬼沢も座る。
「じゃあ、行くぞ。」
そう言うと車を発信させた。
★
「ありがとうございました！」
車からおりる前に運転席の鬼沢のお父さんにお礼を言った。
「あぁ、気をつけて帰りなさい。」
「はい！」と言うと俺は車からおりた。
一方鬼沢は車の窓を開け、『お見舞いありがと。じゃ、また学校で。』と言うと微笑した。
「おう！また学校で！」
手をふり、車が見えなるまで見つめた。
そして俺は切符を買い、改札を抜けて、ちょうど来た地下鉄に乗る。
すると、ブブッとポケットに入れていたスマホのバイブ音が鳴り、スマホを見る。
一件のメールが届いていた。
それはまぎれもない鬼沢からのメール。
《昨日もお見舞い来てくれたんだね。ほんとにありがとう。》
絵文字もなにもないメールだったけど、俺の心臓をきゅっとちぢこませるには十分すぎた。
すぐにメールを打ち込んで送信する。
そして、揺れと柔らかい椅子に睡魔がどっと押し寄せ、俺は眠りについた。
☆
《いいってことよ！
あのさ、鬼沢に話があるから、次会ったとき言うわ。
じゃ、またな！》
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マルこう - うわああああ！！本当にいい作品でした！ありがとうございます！！！ (2021年9月13日 17時) (
レス) id: d0881c87cf (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - あんさん» こちらこそイラストありがとうございました！！今、テンション上がってて最高です！本当にありがとうございます！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 9fb1550a34 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 焼き肉さん» ありがとうございます！自分が書いたイラストが載っててちょっと慣れないですけど、嬉しいです！笑 (2019年8月17日 21時) (レス) id: 36619689e1 (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - あんさん» すみません！メッセージにお返事を書かせていただきました！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 9fb1550a34 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 初コメ失礼します！夢主さんのイラストを書かせてもらったのですが、Twitterなどでお渡しってできますか…？ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 36619689e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焼き肉 | 作成日時：2018年2月25日 12時
