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「遅いぞ、鬼沢。」
『これでも頑張ったんですけど…』
やっとのことで壁を壊し終えた私は急いで相澤先生のもとへ駆け寄った。
相澤先生は「まぁいい。ついてこい」と言って歩き出す。
私もそのあとに続いて歩き出した。
「確か緑谷と爆豪と幼なじみだったよな？」
周りの苦しんでいる声や叫び声が聞こえるなか、ポツリと呟いた相澤先生の声を聞き逃さなかった。
『…？ はい、そうですけど。それがどうしたんですか？』
私の個性について話すのかなと思いきや、いきなり人間関係聞かれるとは…
「幼なじみっつーことは、ずっとあいつらのこと見てたってことで間違いないよな？」
出久と勝己とは幼稚園からの付き合いだ。一緒に遊んだしお泊まりだってした。
『はい。長い付き合いなので』
そう言うと、相澤先生は立ち止まり振り返って私を見る。
「んじゃ、この林間合宿で緑谷か爆豪…どちらかに化けろ。」
★
「あ、あの〜。Aちゃん…そんなに見られると恥ずかしいんだけど…」
木炭を組みながら顔を赤くして恥ずかしがる出久。
『ごめんね。でも林間合宿中に出久か勝己に化けないといけないんだよね…』
そう、今は晩御飯の用意中
私は団扇を持って火加減を風で調整している。
『限界突破の時間を減らすわけにはいかないって相澤先生に言われて…だからこういう時間に特訓しないと…』
「大変だね。」
そう言って出久はトングで木炭を減らして弱火にしていく。
『けどさ、私たち幼稚園からの付き合いでしょ？今さら体に穴空くほどは見ないよ。』
「そうしてもらうと助かるよ…。恥ずかしいし……ていうか、なんでかっちゃんじゃなくて僕？」
「Aちゃんならかっちゃんの方が一緒にいる時間長いし…」とあとからつけたす出久。
『出久の前に勝己にお願いしたんだけど「見んじゃねぇ！」って怒鳴られた。』
あははと苦笑いする出久はやはり林間合宿の限界突破の訓練のせいか疲れきっていた。
プラス私が見るせいで気が休まらないかもしれない
『やっぱり出久も嫌だよね…。頑張って勝己にお願いしてみるよ。』
私は団扇をテーブルの上に置き、勝己のところに行こうとした。
が、しかし、
「ま！まって！Aちゃん！」
『？』
「や、あの…Aちゃんにあんまり頼まれたこととかなかったから…その…嬉しくて…！全然嫌じゃないよ！」
私はこの時、うちの幼なじみはなんでこんなに天使なんだろうと思った。
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マルこう - うわああああ！！本当にいい作品でした！ありがとうございます！！！ (2021年9月13日 17時) (
レス) id: d0881c87cf (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - あんさん» こちらこそイラストありがとうございました！！今、テンション上がってて最高です！本当にありがとうございます！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 9fb1550a34 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 焼き肉さん» ありがとうございます！自分が書いたイラストが載っててちょっと慣れないですけど、嬉しいです！笑 (2019年8月17日 21時) (レス) id: 36619689e1 (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - あんさん» すみません！メッセージにお返事を書かせていただきました！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 9fb1550a34 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 初コメ失礼します！夢主さんのイラストを書かせてもらったのですが、Twitterなどでお渡しってできますか…？ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 36619689e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焼き肉 | 作成日時：2018年2月25日 12時
