林間合宿2日目 ページ15
翌日の午前五時半
合宿所の前にはもうA組の皆が集まっていた。
しかし、皆眠そうだったり寝癖がついたままだったりと悲惨な状況に。
閉じそうな目をなんとかこじ開け、相澤先生に耳を傾ける。
「今合宿の目的は全員の強化及びそれによる“仮免”の取得。具体的になりつつある敵意に立ち向かう準備だ。心して臨むように。」
具体的になりつつある敵意…
その言葉に溜まっていた唾を飲み込む。
「というわけで爆豪、こいつを投げてみろ。」
ポンと相澤先生が勝己に投げたものは体力テストで使ったボール投げのボールだった。
相澤先生は「どんだけ伸びてるかな」と言い勝己に投げる合図をする。
誰もが伸びていると思っていた。
勝己はグッと構え、
「んじゃ、よっこら…」
「くたばれ！！！」
くたばったら駄目だろ
そう思いながら何mかを今か今かと待つ。
ピピッと計測の機械が鳴り、それを相澤先生は見る
きっと良い記録が出ているのだろう
皆そう思った
が、しかし、
「709,6m」
あ、あれ？
おもったより？
と皆口を合わせてそういった。
伸びたのは4,4mだけ
「確かに君らは成長している。だか、それはあくまでも精神面や技術面。」
「今日から君らの“個性”を伸ばす」
個性を？
「死ぬほどキツイがくれぐれも…死なないように___…」
相澤先生の口角が上がり、白い歯が見えた。
私たちはまだ知らない、今から死にそうなほど個性を使うことを…
★
「ギャャャァア」「ああああ！！」
どこもかしこも死にそうな表情に死にそうな叫び声。
地獄絵図とはまさにこのこと
もちろん私もその一人。
土で作った壁という壁を壊し、無くなったら出久と3分間の対戦。3分後にはピクシーボブが壁を作ってくれているからそれをまた壊すの繰り返しだ。
とにかくしんどい。
うん。もう何も考えたくない。
体もビリビリと麻痺してきて最初は難なく壊していた壁が難なくじゃなくなっていてきている。
「鬼沢。」
後ろから相澤先生の声がし、壊すのをやめて振り返る。
「確か鬼沢は新しい技を身に付けたんだな。しかも２つ。」
『はい。1つ目は透明で、２つ目は相手に化けることが出来ます…けど…』
「２つ目がまだ出来ていないんだよな。」
相澤先生は少し考えたあと、「それ全部壊したら俺のところに来い」と言って違う生徒のところへ行ってしまった。
『これ…全部壊すって…』
まだまだあるんですけど……。
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マルこう - うわああああ！！本当にいい作品でした！ありがとうございます！！！ (2021年9月13日 17時) (
レス) id: d0881c87cf (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - あんさん» こちらこそイラストありがとうございました！！今、テンション上がってて最高です！本当にありがとうございます！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 9fb1550a34 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 焼き肉さん» ありがとうございます！自分が書いたイラストが載っててちょっと慣れないですけど、嬉しいです！笑 (2019年8月17日 21時) (レス) id: 36619689e1 (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - あんさん» すみません！メッセージにお返事を書かせていただきました！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 9fb1550a34 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 初コメ失礼します！夢主さんのイラストを書かせてもらったのですが、Twitterなどでお渡しってできますか…？ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 36619689e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焼き肉 | 作成日時：2018年2月25日 12時
