173 彼女 ページ41
月島「え……? 元カノ……?」
そう言う蛍の声色は、少し曇った、灰色な感じがした
・
って、やっぱりこんなイケメンくんには彼女なんて
なんぼでもいるよね……
現に蛍がこんなにもモテるから、
不用心な私は昨日、あんなことされたんだし……
A「ご、ごめっ……
今の忘れて……?
―――てか、もう5時間目始まりそうだし、
教室、先に戻るね……?」
そう言って、私は蛍から離れて、
屋上の床においてあったトートバッグを持って、
その場を立ち上がろうとした
もちろん、怖くて蛍の顔なんか、うかがえるわけなく―――――
・
でもさ、私って幸せものだよね……っ
友達なんていなかったのに、まさかの『友達』の域を超えて、
『彼氏』だよ……?
『友達』の、もっとすごいやつ……
まぁ、結婚とか、そういうのができなくても、
神さまは私にすっごく幸せな時間をくれているのは確か――――
だから、もし、蛍に元カノがいたって、
そんなの仕方ないじゃん……
今、幸せなら、これから先だって幸せだし……
・
そう思って、立ち上がろうとしたその時だった―――――
私は後ろ手であった左手を蛍に掴まれると、
そのまま、後ろに引き寄せられた
私はそれでバランスを崩してしまったけど、
尻もちをつく私に、少し柔らかい――――
でもかたい感じのものが背中にあたった
私はハッとして、後ろを振り向いたけど、
すぐそこには、蛍の顔が――――――
って、私……蛍に後ろから抱きしめられてるってか――――……
蛍の足の間に座ってる……っ!?////
A「け、蛍っ!?////」
月島「あのさ……僕――――」
A「あ、大丈夫っ!
昔の古傷は、掘り返さない主義なんでっ!」
月島「……それじゃ、まるで僕がフラれたみたいだけど……」
あ……やっぱり……
彼女……いたんd――――――
・
・
・
・
月島「いないよ?」
A「え……? 何が……?」
月島「だから、元カノ
ってことで――――――っ」
そう言って、蛍は後ろから私の振り向かせて、
首筋に手をあてた
私からしてみれば、腰をひねって、
後ろを振り向いて、少し上を見る感じ……
そうして、蛍は私にキスをした――――――
しかも、リップ音を立てて―――――――
それから、蛍は唇を離して、一言、
「Aは僕の最初で最後の彼女だから……////」
なんて言った―――――
コメント返し★ 1 (2014/07/21〜2014/07/22分)→←172 照れ
325人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
風歌→ふーが(プロフ) - お餅食べた後にオンレジジュース飲むと苦いさん» ありがとうございます!これからも頑張って更新していこうと思います!! (2015年1月14日 17時) (レス) id: 356e3e35bd (このIDを非表示/違反報告)
お餅食べた後にオンレジジュース飲むと苦い - ツッキーをここまでイケメンに書けるとは… ただ者じゃあないですね← すごい面白いです!更新頑張ってください! (2015年1月14日 16時) (レス) id: f0bdafb7e4 (このIDを非表示/違反報告)
cotyledons(プロフ) - 風歌→ふーがさん» いえいえ (2014年8月17日 21時) (レス) id: b977aab92c (このIDを非表示/違反報告)
風歌→ふーが(プロフ) - cotyledonsさん» ほ、本当だ....! ありがとうございます!!! (2014年8月17日 20時) (レス) id: 2864ec9675 (このIDを非表示/違反報告)
cotyledons(プロフ) - 風歌→ふーがさん» そうなんですか〜ちなみに忠もパート2あたりで僕になってた気がします。何度もすみませんorz (2014年8月17日 19時) (レス) id: b977aab92c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:@風歌→ふーが | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/hu-ga/
作成日時:2014年7月10日 20時