2話 ページ2
その週はなんとか仕事をこなし金曜の夜
いわゆる華金というやつだ
「それでさ、あかーし。聞いてよ！！」
「はいはい、聞いてるじゃん」
「もうね、私の担当の先生ほんっっとーにワガママなの！今週はなんとか間に合ったけど、また来週どうしようとか言ってんだけど」
「まぁ宇内さんは言ったらやってくれるから割りかし楽かも」
「でしょ？宇内先生めちゃいい人じゃんか！羨ましい！！」
「文句言わない。そっちは人気漫画なんだから」
「ふっふっふっ、まーね。今や少年誌を支える人気漫画ですから？」
「うざ」
「今度アニメ二期始まりますし？」
「うっざ」
「しゃーせん、てへっ」
「帰っていい？」
「ごめん！うそうそ！まだ帰らないで！飲み足りない！」
同僚の赤葦を飲みに誘い普段の鬱憤を晴らす
赤葦は気を使わないし楽なのだ
まぁ、担当の宇内さんの漫画は打ち切りが決まってしまったが
そう、私は某出版社で働いている
担当は今少年誌で絶賛人気高騰中の漫画だ。
しかし・・・
先生がクソすぎてハゲそう
原稿上がったと思ったらなんか違うとか言い出して振り出しに戻り
今度は書けないとか言い出してペンを持たない
しょうがなく一緒に話を考えたり先生の頭の中を一緒に整理したり・・・
それで間に合えばまだいい。
しかし間に合わないとなるとあの人は夜逃げするのだ。
それを探し出すのも一苦労だし何より原稿が上がっていない
何回印刷会社に頭下げたか分かんない
でも私は漫画が大好きだしアニメが大好きだ
赤葦は文芸に行きたかったようだが漫画の良さを分かっていないと思う
最初の頃は私が持っている漫画などを貸しまくりアツく語り合った覚えがある(一方的に)
そんなこんなで私は毎日あっちこっち走り回り全国の少年少女達に夢と希望を届ける仕事をしているのだ
赤葦とたらふく飲んだ後それぞれ別れ、明日は土曜日だしゆっくりしてあの家具屋いこ、なんてまだ住み慣れないうちへ帰る
そう、いつも通り平和な日常がやってくると思っていたのだ。
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道楽(プロフ) - さーやさん» さーやさん、すみません。訂正致しました。ご指摘ありがとうございます！失礼しました。これからもよろしくお願いします！ (2020年7月5日 16時) (
レス) id: a75a20ac26 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - いつも楽しく拝見しています。小森君じゃなく、古森君ですよ。 (2020年7月5日 15時) (レス) id: 0df12cbb2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：道楽
| 作成日時：2020年7月1日 14時
