【まふまふ】お隣さん

やべぇ ページ7

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やばいやばいやばいやばい。


自分で隠しておきながら自分で自爆しちゃったよやべぇ。


どうしよどうしよどうしよ。


絶対気づかれたよねぇ！？無理無理無理。


盗み聞き……引っ越されたら嫌だ…。


そう思っていると鳴る、インターホン。


ひぃっ！？とかビビりながら恐る恐る玄関へ行き、開けた。



そこには勿論桜野さん。



「さ、さ、さ、桜野さん…」


「………」



桜野さんに睨まれる、コラ興奮するんじゃない寝巻き姿だからって、怒りの矛先は僕なのに。



「あ、あの…その…さ」


「相川さん」



言葉を遮られ、ごくりと唾を飲む。


ぎゅっと目を瞑る。



すると、少女漫画みたいに手を握られ笑顔で…
なんてことは無く。



「盗み聞きしてたんですよねヘンタイ！！！」



顔を真っ赤にして怒られた。


え、可愛い、という感想と気まずさと、今は夜なのにという気持ちが入り交じる。



「そ、その断じてストーカーとかそういうのじゃなくて」


「言い訳ですか！？盗み聞きなんていい趣味してますね私が猫かぶってるのを楽しんでいた訳で！？」


……割と桜野さんの言っていることはあっているから否定は出来ない。


楽しんでいたよ確かに！


でも話が通じないし、それに…あぁもう！とりあえず落ち着かせないと！



「あ、と、とりあ」


「相川さん最低！！酷い！！！」


「ちょっ！」



収まる気配がなく怒鳴る桜野さんの口を塞いで、自分の方へと引っ張り、家の中へと入れた。


実は、僕の桜野さんじゃない方の隣の家の人は、気難しいおじいさんが住んでいて、これ以上大きな声で喋ると怒られる。


2時間説教は懲り懲りだ。


家の中に入っておじいさんが入って来れないよう鍵を閉める。


ホッと一息ついて腕の中を見ると。



「………うわあごめんなさい！！」



顔をさっきよりも真っ赤に染めている桜野さんがいて、慌てて離した。



「……相川さんのばか！！本当にヘンタイですね！？」


「い、いやこれにはわけが」


「問答無用！！」


「うわあちょ待っ！」









──────────お腹を殴られた。

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