十四話、迷子 ページ14
放課後。長かった 転校初日 という日は終わりを迎えようとしていた頃、私は相澤先生を探していた。
帰りの挨拶が終わると同時に先生はいなくなってしまい、話しかけることすら叶わなかった。
ちゃこに聞いても わからない と言っていたため、自力で探すことにしたのだけど、これが失敗。
流石有名難関国立高校といったところなのか、校舎が無駄に広い広い。
危うく迷子にでもなりそうだ。
「あれ、ここどこだっけ」
角を曲がったところでふと考える。目の前は直線距離を行っての行き止まりなため、先生がいないのは把握したが、いざ戻ろうとしてもどこの道から来たのか全くわからない。
う……………ん？？この廊下から？？いや、真っ直ぐ行って一つ目の角を右に………あ、左だっけ？
あぁ………これ完全に迷子じゃん
「どうしようかな」
「どうするんだ？」
いきなり後ろから相槌を打たれて体が大きくはねた。
声の主は間違えようがない。相澤先生だ。
だって、私が最も憧れるプロヒーローなんだから。
「市民から要請が来たとき、知らない土地で迷子になったら市民どころか仲間さえも助けられないぞ」
うっ…………。心に刺さるお言葉だった。
「いっこうに相澤先生がみつからなかったのは私の後ろにずっといたからなんですね！！」
灯台下暗し と言われる意味を理解する。
そして、さり気なく話題をそらしているのは気のせいではないのです。
「それで、俺になんの用事だ？」
あ、忘れてた……。
「職場体験学習のことなんですけど……。」
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冬音 - 相澤先生がお兄ちゃんだなんてびっくりしました(笑) (2020年2月20日 22時) (
レス) id: 4b22177c0e (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 轟が友達になろうって言ったとき、「こいつ、まさかとは思うが個性強くしてもらうために話しかけた・・・・？」とか思ってしまった。ごめん。 (2018年8月3日 1時) (レス) id: 071a98174c (このIDを非表示/違反報告)
つむ(プロフ) - 哀流さん» それ、書いててめちゃくちゃ思いました！（笑）でも爆豪くんならやりかねないと信じていたので（笑） (2017年11月12日 15時) (レス) id: 06e376deec (このIDを非表示/違反報告)
哀流 - 爆豪威圧で道案内とかやっぱ才能マンですねー。 (2017年11月12日 15時) (レス) id: f3d50ceb36 (このIDを非表示/違反報告)
つむ(プロフ) - 夏祈さん» 確認しました！ありがとうございます！！良ければお話しましょ！！！ (2017年11月11日 13時) (レス) id: 06e376deec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つむ | 作成日時：2017年9月6日 22時
