本日、入籍致します。【不死川実弥】

2日目 ページ2

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緊張感とともに占館から出て、街中を1人で歩く。

...ど、どんな人なんだろう.....。
やっぱり優しくてかっこいい人がいいなあ。

モンモンと妄想をふくらませ、頬をゆるめる。



「君は僕の運命の人だ...。」

「あまりにも美しくて一目惚れしてしまったよ。」



とかとか！言われちゃったりして！！


キャー！と1人で盛り上がり両手を頬に添える。
ずーっと男の人と接点なんてなかったのに！私にも春が来たのね！！




「もうっ！困っちゃうなぁ！！」



ドンッ




ブンブンとカバンを振り回していると、鈍い音が聞こえ、誰かにぶつかったんだなとすぐさま気付いた。



・






「...........痛ってぇな。」


「ごごごご、ごめんなさい！！大丈夫ですか！？」


「あァ？」





.....この人、怖い。怖すぎる。ぶつかってはいけない人にぶつかったなと思い、サーっ血の気が引いていく。


生理的な涙がじわっと浮かんできて、恐怖から固まってしまった。





その人からジーッと視線を感じ、耐えられずに俯く。

こ、怖すぎるよ...！殺される？私殺されるの？今日運命の人と会うのに？会う前に死んじゃうの？そんなの絶対いや！





「...お前」

「ヒェッ」



ガシッと肩を捕まれ、





「.......俺と結婚しろ。」




信じられない言葉を言われた。







...............は？


私は思わず顔を上げ、口をポカーンと開いた。

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