生徒会役員に狙われています！【最終回】 (ページ10)

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【ひとらんらんルート】　第２話ページ10

ht｢猫カフェさいこ.....！！｣

『子供か。』

子供の様にはじゃぎまわるひとらんらんに、若干の苦笑を浮かべる。
動物が好きなのは分かるが、こんなにもはしゃがれたらする事が無い。

Aは手の上の子猫を撫でてみる。
毛並みが綺麗に整っており、流石は猫カフェの猫と言う所だ。

人懐っこいし、噛んだりしてこない。
こんな人懐っこい所にひとらんらんは惹かれているのだろう。

Aは少しいじけてみる。
猫に嫉妬するなんて情けない話だが、ひとらんらんに可愛がられている猫が羨ましいのだ。

Aだって無論、可愛がられている。
でもAの方を見向きもせずに、猫に向けられている視線に嫉妬。

もっと、見てくれたっていいじゃないか。
そんな事を思っても、口に出せる自分じゃない。

ht｢どーしたの、おっきなねこちゃん。｣

ひょこっと視界にひとらんらんが入ってきた。
上目遣いなのが何とも可愛らしく、Aが女子である事を忘れる程であった。

『もっと、構ってくれてもええと思う......ってのは嘘ですごめんなさい。』

ht｢あぁ～.....もうだいすこぉぉぉぉ....！！！｣

ぎゅーっと、力強く抱き締められてAは死ぬほど嬉しかった。
本当は奇声をあげて叫びたい位に嬉しかったが、流石に理性は保てた様だ。

ひとらんらんの体温がとても暖かく感じる。
共に、自身の体に熱が溜まっていくのも、自覚済みだ。

『家、帰らん？』

ht｢喜びまして喜びまして。｣

ひとらんらんはAが可愛すぎて日本語が多少崩れている。
さてぇ。

ht｢手、繋いで帰ろっか。｣

ラブラブ夫婦のお話。