生徒会役員に狙われています！【最終回】 (ページ6)

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【トントンルート】　第２話ページ6

tn｢A～、遅刻するよ～。｣

主夫生活を始めて、早２年。

だが、社会人２年目のAとは大きく違い、主夫の生活に幸せを覚えていた。

会社の上司、佐藤に毎度毎度セクハラやらなんやらをされストレスが溜まっているのだ。

同僚にはウザい輩が居るわ、先輩は仕事を任せてくるわで、てんやわんやだ。

無論、トントンに言える筈もなく心に溜めているのだが。

『朝御飯できとる？』

tn｢とっくのとうに出来とりますよ。｣

グルッペンからプレゼントされた赤と黒のエプロンを脱ぎ、席に座る。

トントンはAが会社が嫌だと薄々感ずいている。

だから今日は少しのプレゼントをしようと考えていた。

Aは基本的に自分のシフトを見ない。今日は休みだと自分で気づいていないのだ。

今日もトントンに７時に起こされ、朝御飯を食べて会社に行こうとしている最中だ。

tn｢Aさ、遊園地行きたないか？｣

『遊園地かぁ～！ワイテさんと行ったっきりやな。出来る事なら行きたいわww』

トントンは口角を釣り上げ、幸せそうに笑った。

tn｢じゃあ今日行こか！｣

Aは驚き、トントンに聞き返す。

『もしかして俺今日休み...？』

tn｢せや？なんで俺がお前のシフト見てるんかよう分からんな！w｣

Aを普通の服に着替えさせ、鞄を持ち外に飛び出す。

車に乗り、幸せな遊園地への足取りを進めていく。

tn｢あれ乗ろか！あ、ジェットコースター行ける？｣

『ジェッ、ジェットコースター位余裕やわ！』

tn｢ふふっ、そか！w｣

高校生の時の様にはしゃぎまくって、懐かしい思い出に浸る。

関係は変わるが、性格はまるで変わらない二人はよく似ている。

サプライズが大好きな旦那さんと天然な奥さんのお話。