生徒会役員に狙われています！【最終回】 (ページ3)

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【オスマンルート】　第１話ページ3

os｢お、おおお、おおう....｣

生徒会の外交官とも呼ばれた彼、オスマンはAからの返事に戸惑う。

余裕で言ったつもりに見えたAの耳は熟れた林檎の様に赤く、とても恥ずかしい様だ。

ht｢マンちゃんならまだ許せる。｣

ut｢ゲドちゃん、俺は...？｣

ht｢女誑しは論外で。｣

ut｢ｱｧﾝ,ﾁｭﾒﾀｲ....｣

相変わらずの声を上げながら、鬱は少しの悔しさが垣間見えた。

kn｢JKとJKのコンビやないかいww｣

元気良く笑うコネシマの頬には綺麗な滴が伝った。

扉の向こう側に居る彼女の姿を想像し、プルプルと震えるオスマンを

現在の大親友、１２人がクスクスと笑う。

そして保護者の様な存在の３人はその瞬間を待ち遠しく思う。

１人はニコニコと微笑み、また１人も楽しそうに笑う。

もう１人は遂に自分の妹が結婚する事になり、少し涙ぐむ。

誰も彼も、扉の向こう側に居る美しい彼女を待っていた。

キィィと音を立てて、扉が開き、白く美しいドレスに身を包んだ彼女がコツコツと歩く。

父からオスマンへと交替。まだ震えるオスマンは緊張のあまり顔を笑顔にしたまま変えられないのだ。

｢新郎オスマン、あなたはここにいる新婦Aを、健やかなるときも病めるときも、富めるときも貧しいときも、妻として愛し、敬い、いつくしむことを誓いますか？」

os｢誓います。｣

｢新婦A、あなたはここにいる新郎オスマンを、健やかなるときも病めるときも、富めるときも貧しいときも、妻として愛し、敬い、いつくしむことを誓いますか？」

『誓います。』

｢では誓いのキスを。｣

ベールを震える手で外し、遂にこの時がと緊張が高まる。

『落ち着いて落ち着いて。』

小さな声でオスマンに囁くAも緊張している様だ。

小さなリップ音が鳴り、晴れて２人は幸せな夫婦となったのだ。