【wrwrd！】血を吸う彼らと彷徨う亡者 (ページ10)

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9［緑埜るう］ページ10

んー…ん？
え？ここどこ？

森？いや、なんか担がれとる…緑のパーカー？
もしかして…！

ru「ゾ…ムさん？」

zm「起きたん…？」

ru「は、い、たった今。」

zm「あのさ、さっきはすまんな。」

何を言われるのかと思ったらそんなことで…いっそあのまま死にたかったな

zm「でも、お前速いな！」

ru「昔からです、ごめんなさい、運んでもらって」

zm「大丈夫やで、それはそうと、お前の名前聞いとらんかったわ、なんて言うん？」

答えても…いいのだろうか？
怖い、この温かすぎる眼差しが。

いつかの＿＿＿＿のように。
なぜか冷えているように見えて、少し怖い。

また裏切られたら？
嫌だ、でも信じてもいいのだろうか？この人を。

もう一度、信じてみようか？
名前だけならまだいい。

ru「＿＿＿るう、といいます。ここはどこですか？」

zm「そんなに怯えへんといてや…ここは、いわゆる…いや、何でもないわ

今から俺たちの家に行くんやけど来るか？」

ru「いえ迷惑なので、そうですね…どこかに泊めてもらいます！」

zm「いや、何かな？お前と同じにんg((ような奴が2人家に泊まってんねん。

だから、もう1人いて抵抗するようやったら気絶させて連れて来いって言われてん。」

ru「それってインカムですか？」

zm「せやで、だからお前を連れてきたん。でもまだ信用してへんからな」

ru「それは普通のことだと思います。まだ俺もゾムさんに警戒しているので。

では、もしよろしいというのならばお言葉に甘えて泊めさせてもらいます。」

てか、話してて気づかなかったけど周りに赤、青、緑のライトが照らされてる…

暗い…ていうか、ここってどこなんだろう？後で聞いてみるか。

その奥には…屋敷？

ru「ゾムさん、あれって何でしょう？」

zm「あれが俺らの家やで。」

えぇええ…でっかい

ん？何この鳥…ん？よく見たら鳥じゃない！
鳥と猫が混ざったような？

肌寒い…早くゾムさんの家に入らなくちゃな。

俺は後になってから気づいた。
俺のこの軽い判断が誤っていたことに。