【wrwrd！】血を吸う彼らと彷徨う亡者 (ページ50)

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48［緑埜るう］ページ50

そこにはこんな内容が書かれていた。

クズ
遊ちゃんの血美味いわぁ～

脅威
てかさ、あの3人逃がさない方法なんてあるん？

俺
えっとまず、あいつからもらったGPSつけたから。
ベットにもコンセントにも盗聴器あるし。
てか、あのスマホと懐中時計を狂わせたのも俺だしね

クズ
おぉー！さっすが有能！

脅威
聞いてないんやけど…盗聴器あるんなら聞かせてや！

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

この内容は15分前。
だから今までの内容が聞かれていたかもしれない。

それはそうとそろそろトントンさんが築いてしまうかもしれない。

するとﾌﾞｰｯﾌﾞｰというバイブ音が流れた。
このスマホなので内容を見ると

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

クズ
そろそろ〝アレ〟実行しようや

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と来ていた。
アレ…とはなんなのだろうか。

やはり、あの本と関係があるのだろうか？
でも生憎、その本はない。取られた…か。

それよりもこの屋敷について探ろうと右にスライドする。

そこにはファイルがたくさんあった。
まずは一つ目を見ることにした。

タイトル：写真・アルバム

アルバムを開くと、俺たちが何枚も何枚も写っていた。特にさらささん。

俺はｿﾞｯとした
それで見るのは少し気が引けてしまう。

でも何か証拠が欲しいと思い頑張ってみた。
けれどその結果は報われず、何もなかった。

そして次のファイルを開こうとした時、ｺﾝｺﾝｺﾝと、部屋の戸を叩く音が聞こえた。

俺はスマホを咄嗟に隠す。

その戸を叩いたのは、トントンさんだった。

Tn「なぁ、るう。俺のスマホ見てへん？」

やはりこれを探していたのか…

Ru「いえ！そ、そんなの見てませんよ！」

俺はめちゃくちゃ動揺してしまった。

Tn「ほーん…まぁええわ。」

そう言ってトントンさんは去っていってしまった。

そのとたん俺は安堵した。

Ru「良かった…バレ……んんっんんん！」

俺はここに盗聴器があることを忘れていた。
多分あの3人が耳につけているのがインカム&盗聴機能だろう。

危うく全部言ってしまうところだったと思い冷や汗をかいた。

そして俺は二つ目のファイルに手を伸ばした。