【wrwrd！】血を吸う彼らと彷徨う亡者 (ページ43)

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41［青祓遊］ページ43

……さらささんとゾムさんが部屋から出ていったあと。僕、起きてたんですよ。いやまァ、少しは寝ましたけどね？さらささん勝つでしょ絶対←よし。図書館行ってるうさん探そ。

Yu｢……ん。｣

ムクリと起き上がる。動いてなかったからなのか体のあちこちからポキッと関節がなる音がする。

ｶﾞﾁｬ

部屋から出て、図書館を目指す。

………片手には、ピッキング用具。……足枷やらなんやらついてるでしょう。ピッキングすればどうにかなる。

ｶﾞﾁｬ

図書館の無駄に広いドアを開ける。そして高い本棚に登る。

Yu｢……目線高いなぁ。にしても、猫になった気分。｣

無駄にある運動神経を使い本棚を転々と移り飛ぶ。あれ、これワンチャンるうさんから見えてね？………ま、いいや。←

Yu｢るうさん…るうさん……何処だろなぁ…｣

……二の腕部分には、ナイフホルダー。入ってるのは銀製のナイフ。よく言うじゃないですか。吸血鬼は銀に弱いって。なんで持ってるかは……触れるな。←

｢何してはるんすか。｣

Yu｢あー…トン、トンさん。何って……見て、わからない、ですか？｣

トントンさんがおっかない目で見てるよー怖いなぁ(棒読み)

Tn｢危ないじゃないですか。降りてきてください。｣

Yu｢牙を見せながら言うセリフじゃないんだよなぁ。｣

降りたら吸われるだろ絶対。怖い怖い。←

Tn｢いやぁ？遊さんの血の味も気になるな、と。｣

Yu｢いやぁ…美味しく、ないですよ？ま、諦めて、ください。｣

今回ばかりは諦めてくださいトントンさん。僕。これからるうさん助けるんですから。

次のトントンさんの言葉を聞かずにまた本棚を転々とし始める。

……見つけてピッキングした所で僕じゃ運べないからさらささん待たなきゃ。

……運べはしないけどるうさんの場所は分かった。小さな部屋がある。多分、本とか保管してるところ。

その部屋のドアをノックする。

Yu｢……るうさん？いらっしゃいますか？｣

中から鎖の音が聞こえた。………ビンゴ、かな？