【wrwrd！】血を吸う彼らと彷徨う亡者 (ページ37)

今日:10 hit、昨日:12 hit、合計:25,198 hit

35［青祓遊］ページ37

…さらささんとるうさんが出ていった後……暇、だよ……ちなみにるうさんは先程図書館に行くらしく出ていきました。

ｺﾝｺﾝ

Yu｢…どう、ぞ。｣

ｶﾞﾁｬ

Ut｢…お邪魔するわァ～。これ、本なんやけど、読んでみぃひん？｣

…なんだ。本か。本は、好きだし、貰おうかな。

Yu｢ありがとう、ございます。｣

Ut｢……読んでみてや。この、ページ。｣

鬱さんがページを指定し、そこを読め、と言ってくる。……読んでみよう。読んでみると、そこには…

Yu｢……はぇ？…吸血、鬼？｣

吸血鬼の事について書いてあった。

Ut｢…吸血鬼やで～。どや、面白いやろ？次のページも読んでみてや。｣

ページをめくると……

Yu｢……っ！？｣

カッターの刃……らしきものが仕込んであった。もちろん、カッターの刃なのだから血は出てくる。

Ut｢んふふ……美味しそうな匂い、やなぁ？｣

……やっぱり、か。やけに鋭い歯。冷たい目、昔、本で見た吸血鬼の特徴とピッタリだ。

Yu｢……ふーん。吸血鬼、ですか。僕をどうしますか？あの世にお送りしますか？……それとも、生かして食料にしますか？｣

僕がそう言うと鬱さんは高らかに笑った。

Ut｢…っアハハハハ！！生かすに決まっとるやん！遊ちゃん可愛ええし、美味しそうやし……｣

そう言うと鬱さんは僕の血が出た指を咥えた。

Yu｢……っ……痛っ……｣

歯が突き刺さる鈍い痛みと、傷口を吸われる痛みが僕の身体を支配する。

Ut｢……美味しいわぁ。んふ。…にしても、泣き叫ばんのやなぁ？｣

Yu｢生憎、痛みには耐性があるもので。｣

Ut｢ふーん……やっぱり、遊ちゃん面白いわ……。絶対いつかその顔痛みに支配される顔か快楽に支配される顔にしたるからな。｣

……怖いなぁ。まぁ………危なくなったら逃げればいいだけですし。……るうさんとさらささん、大丈夫かなぁ？

快楽に支配される顔、ねぇ。……痛みを快楽に変換できる人っているの……？？←