【wrwrd！】血を吸う彼らと彷徨う亡者 (ページ33)

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31 [赤萩さらさ] ページ33

ん～...トントンさんはほんまに直せんの？

時計はまだしも、スマホやで？！

気長に待てって何日かかんねん..

Sr｢なんか、あの３人おかしないか？｣

Yu｢そう、ですよね。｣

Sr｢俺ちょっと外の空気でも吸ってくるわ。あと、少しだけ中見回ってくる。｣

Yu｢わかりました。｣

あの３人ってやっぱおかしいよな。

明日の服って絶対、明日もいる前提よな。

泊めるとこもないし、泊めて貰えるのはありがたいけど、少し怖い。

なんか依存させてる、みたいな？

ｶﾞﾁｬｯ

Sr｢ん～！外はええなぁ～｣

すぅ～と深呼吸をしてみる。

....なんやろ、変な匂いする。

生臭いといったらいいのか、鉄臭いといったらいいのかはわからないが明らかにおかしい匂い

だとは言えるだろう。

ちょっと気分悪なってきたわ。

Ut｢なにしとん、さらさちゃん。｣

鬱さんの冷徹な目が俺に刺さる。

Sr｢気分を変えに外に出てみようかと。｣

Ut｢夜の外は危険や。出たらあかんで。｣

ますます鬱さんの目は冷たく、なにも写していなかった。

Sr｢わかりました。｣

Ut｢ん、それでええんや！｣

丁度、鬱さんに月明かりが当たる。

鬱さんはニカッと笑って見せる。

だが、目は先程のまま。Yシャツには赤い何かが付着している。

Sr｢鬱さん、Yシャツになんか赤いのついてますよ？｣

Ut｢あぁ～さっきピザ食っててん、それのケチャップやな！
　やべぇ～トントンに怒られるぅ！｣

なんだケチャップか。

Sr｢それでは。｣

とだけ残し、家のなかに戻った。