【wrwrd！】血を吸う彼らと彷徨う亡者 (ページ29)

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27［緑埜るう］ページ29

うーん…遊さんお風呂入っちゃったから屋敷の探索でもしようかな？

Ru「あの、さらささん、少し屋敷の探索してみたいので、少しここを空けます。いいですかね？」

Sr「ん？あぁ、気をつけてな」

Ru「はい！」

そう言い残し部屋から出る。
窓から見た景色は綺麗な満月で、黄色かった。
それに周りも青色だった。

なぜかこの色に吸い込まれそうでずっと眺めていた。

しかし、この月の〝違和感〟に気づいた。

Ru「あれ？月も景色も動かない？」

そう、さっきから全て動かないのだ。
そして窓を開けようとしたその時、

Tn「何してはるんですか」

そこにはトントンさんがいて、いつもよりも、いや、人間としてものすごく冷たい目をしていた。

その目の冷たさに腰が抜けてしまった。

Tn「あっ、るうさんすみません！立てます？」

そういった時のトントンさんの表情は明るく、さっきの冷たい目はしていなかったかのような温かい目だった。

でもやっぱり、最初会った時の恐怖心がなくならない。やっぱり目の冷たさは変わらなくて

ｿﾞｸｯ

あぁ、この感じだ。
すごく怖い。なぜだろうか？こんなに怖く感じてしまうのは。

Ru「だっ、大丈夫です！あ、りがとう、ございます！」

ぎこちないが、明るく振る舞う。
そして

Tn「さっきの言い方、きつくなって申し訳ありません。外は今…そう、異臭がするので、開けない方がいいですよ！」

なぜだろう？何かを隠しているように見える。
まるで…外に〝何か〟があるように。

そして俺はでは、部屋に戻りますね。とだけ言い残し部屋に戻った。

手にはまだ鳥肌が立っており、冷や汗も止まらなかったので、もう一度お風呂に入ることにした。

～お風呂後(飛ばしてごめんなさい)～

冷や汗は取れた。
そうだ、スマホあるかな？

そうして俺は部屋に戻った。