【wrwrd！】血を吸う彼らと彷徨う亡者 (ページ3)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:25,184 hit

2［青祓遊］ページ3

｢何その目の色！｣

｢変なのー！｣

｢近寄らないで！｣

…うるさいな。黙っててよ。昔は、綺麗！可愛い！なんて褒めてた癖に…あぁ、これが裏切りってやつですか。

ｶﾞﾗｯ

yu｢失礼しました…｣

保健室の先生｢明日は、教室に行けるといいわね｣

yu｢…はい。｣

そう返事はするものの、行く気なんてさらさらない。行ってもこの目をバカにされるだけ。

yu｢はぁ…明日も学校……か。｣

そう考えるだけで苦しい。保健室の先生も、僕のことを異様な目で見る。…なんなんだよ。大人も子供も僕の事が嫌いか。信じれる人なんて居ないじゃないか。

大人の目が怖い。異様な目で、化け物を見るような目で僕を見てくるから。

yu｢大人も子供も……大っ嫌いだ…｣

…いっそ、消えてしまおうか。うん。消えてしまおう。楽になろう。

そう考えながら学校へと引き返した。

～屋上～

yu｢…少し肌寒い。まぁ、どうでもいいや。｣

普通は飛び降り、だろう。だけど僕は違う。最後は大好きな夜空を見て消えたいんだ。

僕の手元にあるのは、大量の錠剤。なんで持ってるかって？…精神安定剤みたいなもんだよ。

ゴクリ、と大量の錠剤を喉に流し込む。そして、

ドサッ

屋上の床に倒れ込む

yu｢綺麗、だなぁ……この夜空を見るのも最後かぁ……名残惜しいけど、もう薬飲んじゃったからなぁ……後悔はしてないけど…｣

とか何とかほざいてるうちに瞼が落ちてきた。

yu｢さようなら。僕の大嫌いな世の中。｣

そう言って、僕は暗闇へと意識を落とした。

【青祓遊自殺】