【天.月】君の声が聴きたくて (ページ11)

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# Side Story ～ Valentine Day ～ A side 2 ページ11

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「 A 誰か探してんの？」

「し、しょーくん！？」

俺が声をかけると Aは驚いた声を上げた。
それっきり声を発さないAをじっと見つめると、
Aは観念したように口を開いた。

「えっ、と、、、しょーくんを探してたの」

「えっ？俺？？」

思いもよらない答えに今度は逆に俺が驚きの声を上げた。

「あのね、これ、、、」

「くれるの？俺に？」

Aは遠慮がちに俺に綺麗にラッピングされた箱を差し出した。
しかもこれって他のみんなに渡してたのより少し豪華 …？

「しょーくんへの日頃の感謝を込めて、です」

俺はAから箱を受け取るとふっと気が抜けた。
なんだ、嫌われてたわけじゃないのか。

「 A 、他のメンバーには渡してるのに
俺は素通りして行ったから俺、
すごい落ち込んでたんだよ？」

この際、本当のことを言ってしまえと本当の気持ちを口にする。

「しょーくんは特別だから最後に渡したかったの」

「本当に？
やばい、めっちゃ嬉しい … ！」

俺の言葉に Aは一瞬申し訳なさそうな顔になった。
でも、今までのバレンタインデーの中で一番嬉しかった。

ねぇ、A 、他のみんなのより
ラッピングが少し豪華なのは、
“ 特別 ” って言ったのは、友達として？

それとも … 同じ気持ちってこと？
でも今日だけは同じ気持ちだって
少しだけ期待してもいいですか …？

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番外編だけど本編と少しお話繋がってる感じで書きました！

両片想いってすごく切ないけど好きなんです！！()

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