7 ページ7
.
大学に着くと授業10分前だというのに相変わらず空席が目立つ。
なんてったって担当教授がなぁ…
俺みたいに手っ取り早く単位を取りたい奴らしか進んで受講せえへんよなって感じ。
「はぁぁぁ……」
今頃しげ何してんねやろ、まだ電車か、
電車ん中で痴漢とか遭ってへんかな、可愛いからな、けど男やしさすがに無いか……あぁけど万が一って事も、あかんやめよ、考えるのやめよ俺
ぶんぶんと2.3回頭を振り、教壇から程よい距離の席を見つけて荷物を置く。
自分で言うのもあれやけど、まあまあ真面目に取り組む方で、今までの授業の内容もしっかりノートにまとめてあったりする。中々優等生やろ?
周りには特に喋るような相手も居らへんし、必要な物だけ出してそのまま机に突っ伏した。
……しげバイト間に合ったんかな、急いでる言うてたけど、
そもそもバイトやっけ?あれ、俺何も聞いてへんやん
普通に出掛けた、一人で?誰かと一緒やったりして…待ち合わせ時間ギリギリやったとか?そんな急ぐような相手なん…
ぐるぐるぐるぐる頭の中でそんな事考えていると、
「ぅわっ、」
「のんちゃん!」
突然後ろからドンッという衝撃と共に聞き馴染みのある声がした。
367人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らに | 作成日時:2018年5月29日 10時