ブルーもしくはブルー ページ20
『他に乗りたいの無いの?』
鏡「お化け屋敷…!」
そうだ…この子そう言うの好きだったわ…
敦「じゃあ二人一組で…」
結局妾は鏡花とでは無くッッッ…谷崎君とになった。理由?理由はねぇ、鏡花と妾が一緒だと何が起きるか判らないって国木田さんが。失礼!!
お化け屋敷の列にて
☆♪谷崎side♪☆
谷「あの…」
鈴『ななな、何ぃっ!?』
谷「足が震えてますが…」
そう、彼女の華奢な細い足が可哀想なぐらい震えてる。
鈴『武者震いよ』
谷「身体が震えてる」
鈴『マナーモード。ほら、谷崎君もマナーモードにしたら?』
谷「いや、良いです…」
鈴『む、乗りが悪い。徹夜明けのファンデーション位乗りが悪いね』
お化け屋敷内にて
暗い。兎に角暗い。隣に居る鈴花さんの表情も解らない位に。
前に進もうとすると左の脇腹辺りに抵抗を感じる。よもや幽霊が引っ張って居るのでは無いかと恐る恐るそちらを見ると、鈴花さんの幽霊のように白い指が僕のシャツの袖を摘んでる。
谷「…何…かな?」
鈴『こ、この方が盛り上がるかなって』
谷「声が震えてるけど」
鈴『き、き、気の所為だよょよょ』
恐怖とは伝染するもので、隣が震えてると僕の緊張感迄高まる。
通路を直進して右に曲がる。右の床にはジャック・オ・ランタンが飾ってある。其れが放つ灯りに照らされて女の子の生首が宙に浮いてる。真一文に結ばれた口からは血が一筋垂れてる。
本来身体がある部分に身体が、無い。どう見ても人間の質感だ。黒い胡乱な瞳を此方に向けて放つ一言。
「私の身体は…何処?」
鈴『ぎゃっ!』
隣から楳図かずお作品みたいな悲鳴が上がる。
早く通り過ぎようと歩速を早めると、
「まって…おいてかないで…貴方の身体…私に頂戴」
震えながら通り過ぎると、出し抜けに猫じゃらしが僕達の太腿をすぅっと撫でていく。
鈴『ぴぎょへっ!』
鈴花さんが四肢が爆散した雑魚モンスターみたいな声を出す。
鈴『い、いやぁ〜、びっくりしたねえ…』
なんて言いながら進む。と、
左折した直後に背後から地の底から響くような唸り声が聞こえた。
思わず振り返ると、大きな人影が両手を上げ迫って来る。
ゾンビ?!だ。
叫ぶと思ってた鈴花さんは「むぐっ」と悲鳴を飲み込む。
然しまだ終わらない。
進もうとすると、前方左右からゾンビが飛び出してくる。
迫ってくると、囲まれてしまって、前見てもゾンビ後ろもゾンビ、左右もゾンビ。四面楚歌ならぬ四面ゾンビ。←
逃げられず震え上がるばかり。
キリ悪いけど切ります!
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