ロードムービー ページ13
芥「どういうことか」
敦「……っ」
芥「殺しを続けろ、鏡花、マフィアの一員として。」
羅生門と夜叉がぶつかり合う。
芥「でなければ呼吸をするな。無価値な人間に呼吸をする権利は無い。」
鏡「……そうかもしれない。でも、クレープ、おいしかった」
倒れてる人虎が目を見張る。すると、
国「敦ィ!!」
長髪眼鏡さんが来た。
敦「国木田さん……!」
眼鏡さんて国木田って言うんだ!←今更
芥「もう嗅ぎ付けたか探偵社……纏めて膾切りに──」
その直後、鏡花が芥川君の腕を突き下ろす。妾には鏡花が何をしたいかすぐ理解できた。
鈴『今の内に逃げて!この船は取引場所には行かないよ!』
芥「ならば何処に行く」
鏡「どん底」
鏡花が何処からか起爆釦を出して押す。
カチッ
ドォッ!!
爆発の衝撃で羅生門が消える。
芥「真逆武器庫の爆薬を──!自決する積もりか?!」
敦「君達……!」
鈴『何の積もりだ!良いから早く逃げろよッッッ!!』
遠くから長髪眼鏡さ…じゃなかった、国木田さんも叫ぶ。
国「敦!沈むぞ早く来い!」
ドォッ!!
二回目の爆発。
芥「チッ!!」
自分の手と羅生門で妾達の首を鷲津かむ。
国「敦!此処だ!爆発の所為でこれ以上近づけん!跳べ!」
敦(助かる……これで僕は)
国「何してる阿呆が!船が沈むぞ!」
敦「……」
国「この怒阿呆!(以下略……)そういう街でそういう仕事だ!」
敦「彼女達は……助からない?」
国「そうだ!俺達はヒーローじゃない!そうなら善いと何度思ったか知れんが違うんだ!」
敦「……彼女は……鏡花ちゃんは僕と鈴花さんで食べたクレープ『おいしかった』と、無価値な人間には呼吸をする権利も無いと云われて──彼女は『そうかもしれない。』と、僕は……違うと思う!だって太宰さんは──探偵社は僕を見捨てなかった!僕、行って来ます!」
国「おい!……走れ敦!」
芥「鈴花殿、鏡花、それが己の選んだ道か、是迄の労に報い、楽に殺してやろう。」
ゆらゆらと羅生門が立ち上る。今、倒れてる妾達を刺すのだろう。
芥「死ね」
その一瞬で羅生門が宙を打つ。
妾達は人虎に救われた。皮肉だね、敵だった奴に助けられるなんて。
敦「勝負だ、芥川!」
この辺ショートカットで!by作者
敦「あああああアッ!!!!」
人虎が芥川君に殴りを入れる。その直後、人虎が宙から落ちて叩き付けられる。
鏡花が抱き起こし、妾が背負う。
ドォッ!!
三度目。三度目の爆発でバランスを崩す。落ちた先は幸いにも船の上。
妾は其処で意識を失う。誰かの声が聞こえた。
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