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やまとside



Aはすぐに門を開けてくれ、無事に彼女の実家に着いた。
それにしても凄い豪邸だ。
こんな所で育ったのか…と、少し驚くが今までの彼女の行動を振り返れば「育ち」がいいのだろうと想像するのは容易かった。

箸を三手で持ち上げたり、靴の揃え方だったり、マグカップの穴に手を通さなかったり、手の動きや歩き方もそうだ。


「心配かけてごめんね、、家の中凄い有様だったでしょ?」
やまと「ビックリしたけど、電話に出ない方がビックリした」
「実家に来たら安心して寝ちゃって、、」
やまと「何も無くてよかった」


エントランスに向かいながら、申し訳なさそうにするAの肩を抱き寄せる。

玄関の扉を開けると吹き抜けの真ん中に階段があり、とても広い玄関が広がっている。


やまと「すご、、、なんか緊張するわ」
「お父さんもお母さんも優しいから何も気にしないでね。」

母「あら〜いらっしゃい」
やまと「お邪魔します。Aさんとお付き合いさせて頂いている鈴木やまとです」
母「お話は聞いてるわ。さ、入って」


Aのお母さんは彼女の言うとおり優しそうな口調で、そして彼女と似ている所作で家に招き入れてくれた。



ダイニングに案内されると、テーブルには食事が用意されていて美味しそうな香りが部屋全体を包む。

あぁ、彼女はここで育ったんだと知ると自然と口角が上がってしまう。

既にテーブルの席に着いている彼女の父に目をやり、頭を下げる。


やまと「初めまして。Aさんとお付き合いさせて頂いております、鈴木やまとです。本日は急な訪問で失礼致します。こちら、つまらないものですが手土産です。」


そう言ってから紙袋からお茶菓子を出して、部屋の雰囲気に合わない和菓子を持ってきたことを少し後悔した。


母「あら!ありがとう!和菓子はお父さんの大好物!」
父「この間初めて君の話を聞いたけど思ったより若いんだな。」
「年齢の話はしなかったっけ?私の2個下だよ。やまと、こちらにどうぞ。」


言われるがまま案内された席に座る。
大きめの4人がけテーブルに輪を作ると緊張で背筋が伸びる。


Aのお母さんのいただきますという合図と共に食事を頂き、なぜここに来たのか分からないほどに和やかな時間を過ごした。

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おかゆ(プロフ) - ルリさん» きゃーうれしい‪( ;; ᷇࿀ ᷆ ;;)ありがとうございます!! (2022年9月10日 21時) (レス) id: 96c0028693 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - え、、待ってこの物語めっちゃ好き (2022年9月10日 20時) (レス) id: 988147937c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おかゆ | 作成日時:2022年8月21日 19時

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