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貴方side

実家に来て2日目の朝。
今日はやまとが家に来る日だ。

今日も日中は昨日と変わらずリモートの打ち合わせにしたり、持ってきた仕事用PCで仕事をする。

日が暮れてくると同時に、仕事用PCをパタリと閉じスマホを確認する。
17時。

やまとに電話をしようとスマホのロックを解除すると丁度やまとから電話が来る。


「もしもし。今からかけようと思ってた!」
やまと「そっかそっか。今から向かってもいい?」
「もちろん。位置情報送るね。」
やまと「ありがとう」


やまとの声はなんだか疲れてるようだった。
それも無理はないだろう。
あの着信の数と履歴の時間から、やまとはほとんど寝ていないだろうから。

しかし、あの場所からくるには1時間半はかかる。
忙しい彼に申し訳ないと思いつつも、ここまで来てくれるのに嬉しいとも感じる。


「お母さん、私お花に水あげてくるよ。」
母「あら、ありがとう」


ブランケットを羽織り本と紅茶を持って外に出て、庭の照明の下にあるテーブルに2つを置く。

ホースを手に取り、花壇に水をやる。
お母さんは相変わらず庭の手入れに手を抜くことがない。

季節的にも花は枯れ始め、綺麗な花を拝むことは出来ないが、
自然に囲まれた庭は居心地が良かった。

小さい時に遊んだ木製のブランコが未だそこにあるが、綺麗に手入れされている。


ひと通り水をあげおわり、冷たい風が時折吹く。
紅茶を置いたテーブル横の椅子に腰かけて本を読む。



人通りの少ない道のそばに私の実家はある。
たまに過ぎ去っていく車の音、風が木々を揺らす音を聞きながら本を読み進める。

しばらくすると、近くでバタンと車が閉まる音がする。
当たりを見渡すともう真っ暗だった。
気が付かない間に随分と時間が経っていた。
照明の下にいたから当たりが暗くなっていたことに気が付かなかったのだろう。

エントランスに来るまでに門と駐車場はあるが、エントランスにさえ行けば門に人がいるかは見れば分かる。

とっくに飲み干したマグカップと本を持って、キッチンに置きに行き、急いでエントランスに向かう。

門の前でチャイムがないか探してる影が見える。
恐らくやまとだろう。


なんでこんな所に駐車場があるのか、、と考えながらも、小走りで高級車の横を過ぎ去っていく。


「ハァハァ、、、お待たせ」
やまと「A、、、!!!」


待ってましたと言わんばかりの顔に少しほっとする。

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おかゆ(プロフ) - ルリさん» きゃーうれしい‪( ;; ᷇࿀ ᷆ ;;)ありがとうございます!! (2022年9月10日 21時) (レス) id: 96c0028693 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - え、、待ってこの物語めっちゃ好き (2022年9月10日 20時) (レス) id: 988147937c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おかゆ | 作成日時:2022年8月21日 19時

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