反対 ページ23
「Aどうしたん?こっちおいで。」って私を腕の中へ閉じ込めた。
「Aはズルいな。あんなに乱れるくせに今はこんなに可愛い。」
『やだ。何も言わないで。恥ずかしい。』
「さっきまであんなスゴイ事してたのにな。」って笑う章大君は意地悪だ。
『やっぱり章大君の事好きじゃない』って抵抗した。
「そうやって反抗するとこも可愛い。」
ってまたキスをする。
『章大君こそズルい。』
「そんな顔したら反則やろ。 またヤッて欲しん?」
『違うの・・・あっ・・・ん』
またスイッチが入った。
『あっ・・・ん もうダメ・・・あっ・・』
「俺らって体の相性もピッタリやな。」なんて意地悪に笑う。
『やっぱり章大君は経験多そうで嫌い。』
なんか悲しくなってきた。
「俺、遊んでへんし。嫌いって言われると逆に燃えてくるわ。
もっと欲しん?Aは欲しがりやな。」
『違うの。章大君のバカ。』
章大君のスイッチがまた入りそうになったので
『間違えた。きらいの反対で章大君が好き。』って言ってみた。
「Aもっかい言って。」
『・・・?』
「A初めて俺の事ちゃんと好きって言ってくれた。」
『えっ?』
「だっていっつも好きじゃないとか嫌いばっかやん。
Aもう一回言って。お願い。」
『そう言われると余計に言えないよ。』
「本当は俺の事どう思ってるん?」
『嫌いだったらこんな事してないよ。』
「じゃあ好き?」
うんと頷いた。
『これ以上好きになっていくのが怖い。』
「大丈夫。俺はあいつと違うから。」
ギュっと抱きしめた章大君の腕の中でうんと頷く。
本当はもうずっと前から章大君に落とされていたんだと思う。
言葉にするのが怖くて言えなかった。
ちゃんと言葉にしてみた。
『章大君。好き。』って章大君にちゃんと聞こえるように耳に近づいて言ってみた。
「A」
『章大君。大好き。』
章大君が優しくキスしてくれた。
『章大君のキスも好き。』
私の言葉に微笑んでくれる章大君。
『でも さやかちゃんに告白される章大君は嫌い。』
「俺が好きなんはずっとAなのに?」
『それでも嫌い。』
って章大君にきつく抱きついた。
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作者名:あず | 作成日時:2018年11月24日 16時