守りたい (青） (ページ31)

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「A 確認したいことがあんねんけど。

さっき俺の事好きって言ってくれたよな。

あれホント？」

Aが頷く。

「じゃあ俺と付き合ってくれへん？」

Aはなかなか返事をしてくれない。

ちょっと考えて

『誰かに襲われた私でいいの？』って言った。

「アホか。2度とそんな事口にするな。お前が悪いんとちゃうやろ。自分を卑下するな。

わかったな。」自分でもびっくりするくらい大きな声だった。

Aが泣き出した。

「Aごめん。びっくりしたな。またAを怖がらせてもうたな。

ごめん。俺やっぱりあかんな。俺に付き合う資格なんてないわ。」って慌ててAを

抱きしめた。

頭をよしよししながら

「ごめん。ごめんな。今の話は聞かんかったことにして。」って謝った。

『ありがとう。』って泣きながらAが言う。

「えっ？」

『こんな私を叱ってくれて嬉しい。』

「えっ嬉しい？」

『だって私のために本気で怒ってくれたから。

安田さんに私が悪いんじゃないって強く言われたら、不思議とそう思えてくる。

怒られるのが怖かったのに、怒られて嬉しいこともあるんだね。』

ってAは言った。

俺はAをもっとギュッと抱きしめて

「A ホンマやで。お前は悪くない。

こんなに怖い体験してもうたけど、お前のせいじゃないから。

俺は今まで通りのAで自信をもってて欲しい。

何かあったら俺がお前を守ったるから。」

俺の腕の中でAは

『うん。』って言った。

ちょっと落ち着いたAは

『章大さん・・・。私の彼氏になって？

私章大さんしかもうダメみたい。』って言った。

「ええの？俺で？」

『だから章大さんしかもうダメなの。』

章大さんって呼ばれた俺は

「あかん。もっかいキスしていい？」

Aが返事をする前に優しく口を塞いだ。

Aが愛おしい。

髪の毛を撫でながら優しく深いキスをした。

突然俺を章大さんって呼ぶAは可愛い小悪魔や。

Aの潤んだ目がめっちゃ可愛い。

そそられるけど我慢。

今日はキスまでって決めてん。

その先はゆっくりでええねん。