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『ごめん。我慢できんかった。』
私のドキドキは止まらない。
『えみ俺と話ししてくれへんから、初めは俺の事嫌いなんかなって思っててん。
何で俺嫌われてるんやろって考えてたらだんだんえみが気になってきてな。
亮とはめっちゃ楽しそうにしてるし、俺その中に入りたくて時々亮とえみが一緒に帰ってる時
声かけて亮ん家寄ってたんやで』
「そんなこと・・・」
『亮と一緒の時は話してくれるし、楽しいし、もっと俺と話して欲しかったのに俺の気持ちは全然
届かへんし、切なかったわ。』
「安田君・・・」
安田君の思いもよらない話に私の心臓がついていけない。
嬉しいのに涙が止まらない。この感情は何?
『順番間違えた。先にキスしてもうてごめんな。えみずっと好きやった。付き合って。』
「私でいいの?」
『えみしかあかん。』
今度はさっきよりもっとぎゅっと抱きしめられて、苦しい。
苦しいけどずっとこうしていたいなって思ってたら離されて
『えみ』 少し低い声で呼ばれた。ドキッとした。
『あんまり亮と仲良くしてたら俺やきもち焼くで。』
「亮は私の幼馴染で良き理解者。」
『じゃあ 俺は?』
「ずっと。ずっと好きだった人。」
『ちゃうやろ。今日から彼氏やろ。』彼氏って言葉がくすぐったい。
安田君が彼氏。
大好きだった人と気持ちが通じ合うってなんて幸せなんだろう。
何だか昨日より違った世界にいるみたい。
私を見つけてくれてありがとう。
FIN
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名:あず | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/81393901/
作成日時:2015年6月25日 17時