勘違いDNA ０２ 〜 もっとセッキョクテキに〜

・真実・過去・ ページ2

藤ヶ谷がAのいとこであることは最近、耳にしていた









昔から親のいない俺とAが同棲することになったのにも色んな事情があるんだ









＊
(過去)









俺の両親はいるけれど、仕事の関係で俺が幼稚園のときから海外に行っている









そんな、ある日






叔母「どうしよう、Aちゃん…親が死んだなんて…誰が世話するのよ。裕くんだっているのに…」









親戚１「うーん…貰い手がな…」









親戚２「２人が中学くらいになるまでなら見れるけど…」









親戚１「今はそうするしかないな。」









Aの親が亡くなったことなど気にも留めない大人たち









俺とAは『やっかいなモノ』としてみなされていた









中学生になるまで俺たちは親戚の家にお邪魔していた









その家での記憶はあまりなかった









本当はいとこである俺たちは、姉弟として育てられていた









俺も、あの日まではAを本当の姉と思ってたんだけど…









小６の時








親戚１「あの、２人をそろそろ家から出さないとね…」









親戚２「でも、２人暮らしで？あの２人姉弟じゃないのよ？！」









聞いてしまった









ショックだったけど









半分嬉しかったんだ









一緒に引き取られて間もないころ









元から本当に仲のよかった俺たちは









ｙ「僕、Aとけっこんするう！」









「えー、だめだよお！私たちキョーダイだもん。」









昔からAを愛してやまなかった俺は









キョーダイを恨んだんだ。









でも、いとこなら結婚できる









２人で同棲できることもチャンスだって









小６ながらに思ってた…

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