勘違いＤＮＡ

今は優先しちゃう ページ5

「もうっ！鍵忘れるとか！」









ｙ「あやまってるじゃ〜んっ！」









「結局、行けなかったよ！」









ｙ「いつでも、行けるでしょ？」









「あ〜あっ」









ミツの誘いを断って俺のほうへ来てくれた。









うれしいんですけど。









ｙ「お詫びしようか〜？」









「え？何？お詫び？」









ｙ「そそ。ちゅーとぎゅうどっちがいい？？」









「な、なにっ、え？裕太？」









ｙ「焦り過ぎ笑。本気にしちゃった〜？」









「な、違うよ！」









俺の言ったことに焦ってる。








少しは意識した？









ちょっとは、ドキドキした？









ｙ「だ〜れが、Aにちゅーするか〜」









「む、むかつくなあっ！」









ｙ「笑」









「今日、疲れてんのに！」









ｙ「じゃあ、少し寝れば？」









「ん…」









もはや、俺の隣で爆睡中。









安心してるな…









昔から、Aは寝てるとき何しても気づかないんだよな。









ｙ「…好きだよ…。Aが足りないよ…俺…」









ｙ「俺たち本当は実の姉弟じゃないんだよ…？


言ってもいい？そしたら、Aは俺を男として見てくれる？









でも、今は言えない。






本当の姉弟じゃないって知ったら、悲しいでしょ…？









大好きだよ、俺たちの関係が姉弟でも、他人でも。

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