雨のち晴れのち君 2

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嫌な予感はしていた









いつか、自分のせいで



Aが傷つく日が来ることは分かっていたし









そうならないように、全ての関係を断ち切った









でもそれが裏目にでた









新学期、念を押されて渋々来た学校







昨日まであんなに笑ってたAの笑顔が消えた









こんなにも嘘をつくのが下手な人は


ニカ以外見たことない








どう見ても転んでできるような大きさじゃない



処置済みの傷を見ながら






初めて女に怒りを覚えた








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｢太輔、マジで言ってんのか？｣


｢それ以外方法ねえだろ｣








渉の家でたまたま来たLINEの通知をカナに見られて


渉と問い詰められた









｢ほっといてAちゃんのそばにいればいいじゃん｣


｢でも現にそれでAが危害加えられてんだよ｣


｢だからって、ホテルに呼ばれたからノコノコ行く方がおかしいでしょ！？｣


｢カナ、落ち着けって｣









興奮したカナを渉が宥める






カナの言ってることは、俺が1番よくわかってる









でも知らないんだ。


好きなやつを守る方法をこれしか知らない。









途中から会話に入ってきたニカも


カナと同じ反応をしていた







｢太輔、ちゃんとケジメ付けるんだろ？これでAちゃんが悲しまずにすむなら行ってこい｣









渉が真剣な目で俺に言って背中を押す









迎えに行けない事を伝えると


今日は休みだから大丈夫と返事が来た









この時間なら、クラスの友達と帰るか。



なんて思いながら指定されたホテルへ向かう









｢俺、もうお前と関わるつもりもないから｣









バイクの修理代のために取っておいた金を全額返した









名前は覚えてないけど何度か抱いた、多分年上の女に









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