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｢太輔くん…｣
｢何変なこと考えてんだよ…｣
抱きしめられた腕の中は、雨の冷たさと
太輔くんの温もりで調和されていた
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｢ごめん｣
｢太輔くん？｣
｢ごめん…全部俺のせいだ｣
背中に回った腕に力が入った
｢太輔くん…苦しい｣
なんだか、胸が痛い
｢あ、ごめん……A？｣
上手く息が、できない
｢おい！大丈夫か！A！｣
だんだん遠のいていく太輔くんの声
自分の不規則な呼吸の音しか聞こえなくなった
視界もだんだんぼやけてくる
いきなり体が軽くなって打たれ続けていた雨も消えた
そこからは何も覚えてなくて
気づいた時には保健室のベッドの上だった
｢あ、起きた？体調どう？｣
養護教諭の宮田先生が
カーテンをゆっくり開けて微笑んだ
｢佐藤さん喘息もちだよね？あまり無理しないでね。今日みたいに発作がまた起きたら大変だから｣
｢あの…私｣
｢ガヤさんがここまで運んで来てくれたよ。あんな必死なガヤさん初めて見たから何事かと思った｣
そういえば…太輔くんは？
微かに聞こえた寝息
聞こえる先に目線を向けると
｢…先輩？｣
太輔くんではなく
北山先輩が壁にもたれ掛かりながら
あどけない表情で眠っていた
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よこざわ(プロフ) - アヤさん» そう言っていただけて光栄です(涙)更新頻度遅くなるかと思いますが、気長に完結まで待っていただけると幸いです！ (2022年10月10日 2時) (
レス) id: 9a6785ae4e (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 大好きなお話だったので、更新再開嬉しいです。 (2022年10月9日 23時) (レス) @page13 id: 7edd60c260 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よこざわ | 作成日時：2021年8月23日 20時
