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涙目で罵倒した後
さっき宮田から預かった茶封筒を鞄から取り出し佐藤さんに押し付ける
「お父さんなんて嫌い!私この家出てく!もう帰ってこないから!」
そう言って、ニカや渉の間を潜り抜け飛び出して行った
「Aちゃん!?」
「おい!」
追いかけようとする腕を、佐藤さんに止められる
「追いかけんな。そのうち帰って来るだろ」
「いや、でも」
同じくAを追いかけようとしたカナが
さっきとは打って変わって、呆れているような真顔になった
「…佐藤さん、ちゃんとAちゃんの話聞いてやったの?」
「いや…だってあいつが」
「どうせ頭ごなしに太輔と別れろとか言ったでしょ?これだから父親は」
「そ、そんなこと言われたって」
「第一、太輔も太輔よ!胸張ってAちゃんと付き合ってるって言わないからこんなことになってるんでしょ!?」
「いや、まあ…」
「あんたら2人も!少しはこの状況の深刻さ分かりなさいよ!!」
「え!?俺らも!?」
「これだから男どもは。少しはAちゃんの気持ち考えて反省しろ!」
ガツンと響くカナの声
持っていたビニール袋を渉に押し付け出ていった
静まり返る玄関にいつもの4人
こういう時沈黙を破るのは
「とりあえず腹減ったから鍋食いたい!」
いつだってニカだ
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よこざわ(プロフ) - アヤさん» そう言っていただけて光栄です(涙)更新頻度遅くなるかと思いますが、気長に完結まで待っていただけると幸いです! (2022年10月10日 2時) (レス) id: 9a6785ae4e (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 大好きなお話だったので、更新再開嬉しいです。 (2022年10月9日 23時) (レス) @page13 id: 7edd60c260 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よこざわ | 作成日時:2021年8月23日 20時