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次の日、太輔くんに会うことができなかった
次の日も、また次の日も
そうやって、太輔くんに会えない日が続いていく中で
私の学校での立場も一転した
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「あれ?」
下駄箱に入れたはずの上靴が消えた
「…え」
引き出しの中にゴミが詰め込まれていた
「…」
ロッカーに入れていた私の体育着が
ズタズタに割かれていた
「ふふっ自業自得」
「あんな真面目そうな顔してて男たらしなんてね。先輩もそんな奴に捕まってかわいそー」
私のことを教室の入口で笑う同じクラスの子と
廊下で笑う他クラスの子
この子達は、あの時の先輩達のように
太輔くんと私の関係にケチをつけているわけじゃない
あの日、下駄箱の前で私の腕を引いて走っていった
北山先輩を見ていた子達だった
「いッ…」
「いつまで太輔を自分のものにするの!?さっさと返しなさいよブス!」
時々見つかっては体育館裏の倉庫で
先輩達に傷を付けられ
「きゃはははっ!」
「北山先輩大事な試合前なんだからウロチョロしてんじゃねーよ」
教室では毎日、心を傷つけられる
他のクラスメイトが助けてくれるわけない
みんな、自分を守るのに必死なんだ
だからといって、先生が助けてくれるわけでもない
自分の立場を守る事が大切だから
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よこざわ(プロフ) - アヤさん» そう言っていただけて光栄です(涙)更新頻度遅くなるかと思いますが、気長に完結まで待っていただけると幸いです! (2022年10月10日 2時) (レス) id: 9a6785ae4e (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 大好きなお話だったので、更新再開嬉しいです。 (2022年10月9日 23時) (レス) @page13 id: 7edd60c260 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よこざわ | 作成日時:2021年8月23日 20時