君との距離57センチ ページ7
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「まず俺はこの世界の人間じゃない」
「は?なにAと同じこと.......」
「Aちゃんもだからだよ」
「.......おっちゃんも未来から来たって言うのか?」
そうだよと頷かれ、1枚の写真を渡された
「Aちゃんの隣にいるのは俺の娘。
マコトっていって、
まあわがままでAちゃんによく迷惑かけててね」
「この子.......A連れてライブ来てた子?」
「そうだ。宏光知ってたのか?」
「知ってたってゆうか.......前に街で話しかけられて」
「あーそんなこと言ってた時もあったかな」
ハハッと乾いたように笑い、
目の奥は哀しさが滲み出ていた
「死んじまったんだよ.......自ら.......命落として」
男手一人で育てたのが悪かったかなんて言われ
言葉が出なかった
「たった1人の娘を死なせないために
お前にもAちゃんにも何回も迷惑をかけたんだ」
そう言って俺に最初に見せた新聞の記事を眺め
「この通り魔事件で、
Aちゃんが殺されたんだ.......
それがだいぶショックだったみたいで.......
仲良くしていた友達がAちゃんしかいなくてね。
Aちゃんがいない世界なんて
生きてけないって後追ってった」
「じゃあ.......なんでその、2回目に俺が.......」
「お前はこの通り魔事件の目撃者だったんだよ。
お前は目の前のAちゃんを
救えたかもしれないって
恐怖で体が動かなくてなにも出来なかったって、
表には出してなかったけど
お前は10年経っても引きづって、
よくここで酒飲みながら
泣きながら俺に訴えかけてた」
お前は何回同じ今を繰り返しても
店の常連になってくれたよと
優しそうに微笑んでくれた
「だから言ったんだ。
もし戻れたらお前は10年前に戻るかって。
お前は言ったよ。あの子の未来を守れるならって。」
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本当は過去に戻るのにそれなりの資格が必要らしい
混乱を招いて未来を変えないために
自分が産まれる前には戻れないこと
当時の年齢として過ごすこと
戻れるのはたった1週間だということ
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3人キスマイ大好きです。 - 北山宏光君は頭賢い。大学もちゃんと行ってたし頭の回転も早い。大好きです。ずーっと大好きです(o^o^o) (5月15日 22時) (携帯から) (レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よこざわ | 作成日時:2020年11月8日 0時