中距離電車 2 (ページ18)

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君との距離68センチページ18

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グイッ

「きゃっ！」

ドスッ

「いってぇ…」

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え…私生きてる？

しかも、どこも痛くないし…

良かったあ

…じゃあ、今の声は誰？

「お前なあ。ちゃんと足元みろよ」

そう言われ振り返ると、私を支え倒れた男の人がいた

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「……………ひろ」

「あとお前。帰ってきた時点で連絡よこせ。」

心配するだろ。と頭をかいた

「え！怪我は！？大丈夫！？」

「あ？こんなんで怪我なんかするかよ。
現役アイドル舐めんなよ？」

そういって立ち上がり、手を差し伸べてくれる

「元気だったか？
少しは痩せたんじゃね？ちゃんと食ってんの？」

最後にあったのは

わざわざアメリカまで来てくれた3ヶ月前の事だった

「仕事は？大丈夫なの？」

「おう。ちょうどオフ貰えたから。」

俺がいないとおっちゃんの介抱誰がやるんだよ

と言いながら少し乱れたスーツを直す姿に

見惚れてしまった

「行こうぜ。もうすぐ始まるから」

そう言われ私の手を引くひろを引き止めた

「この間の話…なんだけど」

「お、おう…」

「私、新薬の開発チームメンバーに選ばれたの」

そう言うと一瞬悲しい顔をして、満面の笑みになり

「良かったじゃん。またいそがしくなるんだな」

自分の事のように喜んでくれた

「うん………だから、
あと2ヶ月待っててくれないかな？」

「…え？」

「メンバーに選ばれたって言っても
初期段階の実験に携わるだけなの。
長くて2ヶ月かかるから……
それが終わったらこっちにもどってくるつもり」

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