君との距離52センチ ページ2
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ガラガラッ────
「おお宏光。また来たのか?今日は早いな」
8時半頃おっちゃんのお店に着いて
いつもの定席に座る
「今日さ、変な夢見たんだ」
夢?
そう言いながらお通しを出してくれた
「なんの夢かあんま覚えてねえけど、
Aが目の前で倒れて、でもなんにも出来なくて、怖くて、動けなくて.......
朝起きたら、俺めっちゃ泣いてて」
そう言ったら
おっちゃんのビールを注ぐ手が止まり
グラスから泡が溢れ出た
「あ、やっちまった」
「おっちゃん。なんか知ってんじゃねーの?」
何となく気づいていた
おっちゃんももしかしたら
この時代の人間じゃないんじゃないかってこと
Aと一緒なんじゃないかって
「あのな宏光.......」
ガラガラガラッ─────
「おういらっしゃい。どうした慌てて」
飲みきた時
時々見かける商店街の八百屋のおじさんが
顔色変えて現れた
「マスター大変だよ!
通り魔だ。今商店街大変なことになってて!
コンビニの近くの公園で
女の子が後ろから刺されたらしい!」
.
コンビニの近くの公園.......
女の子..............?
.
「A.......?」
「宏光!行くな!」
立ち上がった俺の腕をおっちゃんが引き止めた
「は!?なんでだよ!」
「Aちゃんに
9時にはここにいろって言われてるんだろ!?」
「なんでおっちゃんが知ってんだよ」
「お前が今行ったら未来変えられねえだろ!」
「んな事知るかよ!
昨日その公園でAに会ったんだ。
Aが危ない.......」
おっちゃんの止める手を払い除け
昨日の公園まで無我夢中で走った
刺されたのはAじゃないかもしれない
もしかしたら俺が公園に向かっているあいだに
おっちゃんの所に着いてるかもしれない
でも今日みたあの変な夢が
おれの変な予感と共に勝手に体を動かしていた
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3人キスマイ大好きです。 - 北山宏光君は頭賢い。大学もちゃんと行ってたし頭の回転も早い。大好きです。ずーっと大好きです(o^o^o) (5月15日 22時) (携帯から) (レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よこざわ | 作成日時:2020年11月8日 0時