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君との距離51センチ ページ1

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仕事を終えた事を報告し忘れて結構上の人に怒られた




しかも厳重注意で終わった処分を無視して


1度ひろの元へ行ったことも即バレて





それなりの処分をくらい



私は過去に戻る切符を失効された








「バカねえ。ほんとにばか。」


「…すみません」


「まあでも、ちゃんと仕事が終わってから
下った処分だから、私は全然いいけど」







上司兼私の理解者であるナルミさんが


私にコーヒーを差し出す









「成績優秀者のあんたが処分くらって
上も相当参ってるみたい」



問題起こさないあんたがねえ。って言いながら


空いている隣の席に腰掛けるナルミさん




その隣で、私は今回の反省文を書かされていた





「反省文って。昭和かよ」


「ナルミさん。
そのネタここで通用すると思います?」






無理でしょうねって笑うナルミさんを横に


私はパソコンを閉じてバックに荷物を詰め込んだ







「行くの?」


「はい。ナルミさんから頂いた
最後のチャンス無駄にしたくないので」



「切符は?失効されたんじゃなかったの?」


「もしものために偽造作って
そっちを提出したんで」


「頭の良さを悪く使う典型的な例ね」






バレるのは時間の問題だ




大問題になって


どこか私の知らない場所に飛ばされるかもしれない





それでもいい






私はもうここには戻らない








「本当にこれでいいのね?」


「はい」


「後悔しない?」


「皆さんの未来が暗示出来ない事が
少し申し訳ないと思いますけど」


「そんなことどうだっていいのよ。
あなたに声掛けたのは私なんだから」




そう言うとそのまま優しく抱きしめてくれた




「何時の列車に乗るの?」


「8時半に到着するものに乗ります」


「そっか。そうね。うん。今まで良く頑張った」






涙声で頭を撫でられ私も目頭が熱くなった





「今まで、お世話になりました」


「次の未来で絶対またあなたの上司やるわよ。
そんなもう一生会えないみたいな挨拶やめなさい」



「すみません…。
ナルミさんに最後にお願いがあって」







ナルミさんに3つの封筒を渡した




反省文と書かれた封筒



退職届と書かれた封筒





そして







「これ、ナルミさんの分の切符です」


「…バカねえ。最後にこんなもの渡してくるなんて」







ナルミさんの涙が落ちる前に会社を出て駅へ急いだ






少し距離のある彼のいる街へ行くために




さよなら。私の知る未来。





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君との距離52センチ→



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3人キスマイ大好きです。 - 北山宏光君は頭賢い。大学もちゃんと行ってたし頭の回転も早い。大好きです。ずーっと大好きです(o^o^o) (5月15日 22時) (携帯から) (レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よこざわ | 作成日時:2020年11月8日 0時

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