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25:昔の知り合い。 ページ25

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『嘘でしょ、嘘だと云って下さいよ、』


「嘘ではないと何回も云っているだろう?」




太宰に呼び出されたAは、これから出会う人物について説明され、唸りながら座り込んだ。




太宰と二人でいる時は、特に会いたくない人物であったのだ。





『何で私を呼んだんですか?』


「この後手伝って欲しいことがあるから。それと、君が一番丈夫だから、かな?」


『凄い危険な匂いがするじゃあないですか。それに私丈夫じゃないです』




治るけど痛いんです、と文句を云うAに太宰は笑うだけでここから離れることを許すわけではなかった。




程なくして目的の人物が現れる。




「何年振りですかねぇ、太宰くん。連絡を貰った時は驚きましたよ」


「やぁ安吾!元気そうじゃあないか!」




スタスタと安吾に近寄る太宰は、彼の腰から拳銃を奪い、頭へと付ける。




安吾の部下二人は太宰に刀を向け、Aに拳銃を向ける。




Aは溜息交じりに両手を挙げた。




「善く来たねえ安吾。如何して思ったんだい?私が君をもう許していると」


「マフィアを抜けた貴方の経歴を洗浄したのは僕ですよ。借りがあるのは貴方の方では?」


『太宰さん、私何もしてないのに撃ち殺されるの嫌です』




冗談を云っているA以外に、張り詰めた空気が流れる。



先に引いたのは太宰だった。





「どうせこうなることを予期して弾を込めてないんだろう?」


「ご理解が早くて助かります」




銃を渡す太宰にニッコリと笑う安吾。




彼らの一連の会話が終わった後、安吾はAの方を向いた。



彼女は、あからさまに嫌そうな顔をした。




「まさか太宰くんと一緒に貴方もいるとは思ってもいませんでしたよ」


『まぁ、世の中色々あるんですよ。察してください安吾さん』


「君たち知り合いだったのかい?」





さらりと会話を始めた二人に太宰は問うが、Aは頷くだけでそれ以上は話さなかった。




安吾もその様子を見たからか、彼女との関係を話すことはなかった。




そして太宰も、いつも通り、それ以上聞くことはなかった。





「で?ご用件は?」


「いやぁ、流石に宮仕えは善い車だねえ」




ポンポンと車を触る太宰に二人は呆れた顔をする。




二人の頭の中での太宰は、こう云う人間だ。




「ドライブしない?」


『意味が判らないんですけど』




結局は、太宰の思うように事が進んでいく。





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26:北米異能組織。→←24:危機感の無さ。



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ろろみや。(プロフ) - のりばやしさん» 本当ですか?!是非ともよろしくお願いします! (2017年12月19日 7時) (レス) id: fe8b589f10 (このIDを非表示/違反報告)
のりばやし(プロフ) - 主人公さんをかかせていたたけないでしょうか? これからも更新がんばってください!! (2017年12月18日 22時) (レス) id: 450ab9bd17 (このIDを非表示/違反報告)
ろろみや。(プロフ) - 龍愛さん» ありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです!更新、頑張ります! (2017年10月19日 0時) (レス) id: fe8b589f10 (このIDを非表示/違反報告)
龍愛(プロフ) - ろろみや。様の作品を初めて拝見させていただきました!とっても面白いです!!私の好みの作品です!更新、頑張ってください! (2017年10月18日 22時) (レス) id: a85de7e0fb (このIDを非表示/違反報告)
ろろみや。(プロフ) - ぽっぽさん» ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2017年10月16日 23時) (レス) id: fe8b589f10 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろろみや。 | 作成日時:2017年10月9日 1時

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