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11:云いたいこと。 ページ11

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「つまり、何を云いたい」





芥川は睨みを利かせてそう云った。





その威圧感は、一般の人間ならば気圧されてしまうだろう。





だがAはそんなものには動じない。







『まぁ、大体は云った通りですけどね』






敢えて云うならば、と付け加える彼女の言葉に誰もが聞き耳を立てた。






『探偵社と戦争をする以前に、太宰さんに認められていない貴方と、認められている私では力の差があり過ぎでは?』







マフィア相手に何故だか判らない宣戦布告をしたA。






云わずもがな、その言葉は芥川の逆鱗に触れた。







「余程死にたいようだな」


『やれるもんならやってみてください』





未だ笑みを絶やさない彼女に向けて、芥川が異能を放つ。






避ける気配もないAを見て、太宰の背中に冷や汗が伝った。







ぽたぽた、と地面に血が落ちる。







芥川の異能は、Aの頬を少し抉っただけだった。







『殺されるのかと思いましたよ』







一歩も動かなかったAは怯える様子もなく再び挑発するように云った。







が、それに乗ることはなく、芥川は樋口を連れて歩き出す。








「横光Aには手を出すな、首領の命令だ」


『まさかとうとう私も有名人になりましたか』






この状況で、こんな呑気な事を云えるのは、この女しかいないであろう。







ただ、Aに手を出してはいけない、その命令の真意は誰にも判らない。






「予想を超えた性格の悪さだ。今回は首領の命令がある故、見逃してやる。だが、次会った時は覚悟しておけ」


『次会った時は、きっと顔も忘れてます』






去って行く二人の背中に向けて、ひらひらと手を振るAは、姿が見えなくなるまで振り返らなかった。





今回、太宰ですら判らないことが二点あった。






まず、Aの行動の真意とは何なのか。






そして、ポートマフィアの首領が何故「Aに手を出してはいけない」と云う命令を出しているのか。






自分の前に背中を向けて立っている彼女は何かを知っているのだろうか。






太宰は、声をかけようと一歩前に出た。






だが、言葉を発する前に、Aは驚くべきスピードで振り向いた。







『太宰さん!!』







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12:その時まで。→←10:狂気じみた。



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ろろみや。(プロフ) - のりばやしさん» 本当ですか?!是非ともよろしくお願いします! (2017年12月19日 7時) (レス) id: fe8b589f10 (このIDを非表示/違反報告)
のりばやし(プロフ) - 主人公さんをかかせていたたけないでしょうか? これからも更新がんばってください!! (2017年12月18日 22時) (レス) id: 450ab9bd17 (このIDを非表示/違反報告)
ろろみや。(プロフ) - 龍愛さん» ありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです!更新、頑張ります! (2017年10月19日 0時) (レス) id: fe8b589f10 (このIDを非表示/違反報告)
龍愛(プロフ) - ろろみや。様の作品を初めて拝見させていただきました!とっても面白いです!!私の好みの作品です!更新、頑張ってください! (2017年10月18日 22時) (レス) id: a85de7e0fb (このIDを非表示/違反報告)
ろろみや。(プロフ) - ぽっぽさん» ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2017年10月16日 23時) (レス) id: fe8b589f10 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろろみや。 | 作成日時:2017年10月9日 1時

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