【銀魂】 貴方を救いに此処まで来ました｡第二章

63　都合が良い返答 ページ21

病室にはコイツがいた。




沖「なんで！土方が此処にいるんでさぁ！あんたには関係無いでしょうに」




貴「Stop!!Stop!!」


沖「なんでさぁ、某ラップアニメの兎警官みたいな声出して」


貴「話を聞け、ミツバさんは………今の医療じゃ助けられない。」



沖「………、わかってまさぁ、んで、」




貴「ミツバさんは典型的な結核に元々少し人より肺が小さいんだ、その場合手術の方法としては大きなリスクが伴う。延命手術は出来て五年くらい。」


沖「手術……」



土「でも、その手術も出来ないんだろ」




貴「そう。医療免許を持たない私は大江戸病院で手術室を貸してもらえ無い。だから真選組で医療機器を揃えたい」




沖「つまり助けられないって？」



貴「それがね、医療機器を揃えるには親族二人以上のサインが必要のようでね。」



沖「そんな！親族なんて俺しかいないのに」



貴「それがねぇ、









夫でもオッケーなんだよ、」






土「………」



沖「は………」







貴「うん。結婚するしか無いですね。」









沖「ハアアアアアアアアアア!!!!ふざけんなぁぁぁ!!!!」




貴「良いじゃない、望まない運命ではあっても最適解ではあるでしょう？」




沖「で、でも！今までやって来た野郎のことが許される訳じゃねぇし！きっとこれからだって!!!!」



土「総悟、「どの口がいってんでさぁ、今だって姉上は土方の事を考えて苦しんでんだ!!!」



貴「それは、叶わない恋だからでしょ？」





ツンとした冷たい響きだった。



なにも言えなかった。確かに、恋さえ実ってしまえば姉上は幸せになれたのかもしれない。



けど……


沖「野郎の都合の良いように姉上の人生が揺さぶられてるのが気に入らねぇ、






もしも、土方さんと幸せになったら姉上が苦しい想いをして耐えた年月がなんの意味も持たなくなる。




でも、姉上はそれすら殺してアンタに文句ひとつ言わずに過ごすんでさぁ、








どうせ土方さんは姉上に殴ってくれて構わねぇとか、都合が良いって言われても仕方ねぇとか、言うんでしょうけど




姉上がアンタを殴る事も、文句たれる事も無いことなんて無いって分かるから、都合の良い返答が返ってくるって分かってるから言うんでさぁ………分かってて！







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