真面目なマネージャーを幸せにしたい。【烏野】

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昼休み。


読書をしていると突然携帯が鳴った。



画面を見てみると、“及川徹”と表示されていた。

舌打ちしそうになるのを抑え、人気のいない屋上に行くことにした。




＊




屋上。






「はい。もしもし」






及『やっほ〜！元気？』






「はいはい。元気だから用件を早く言ってください」






及『もう〜テンション低いなぁ...あ、それで用件は...Aの誕生日プレゼント何がいいかなって...』






「はぁ...今年“も”いらないって」






及『えぇ！？俺、Aに何かプレゼントしたいって！今週の金曜日だから早く買っておこうと！』






「...いらない。それじゃ」






及『あ、ちょ』






徹が何か言おうとしていたが、途中で切った。


毎年毎年、「誕生日プレゼントは何がいいか」と聞いてくる。




でも私は「いらない」と言う。




だって、“幼馴染としていてくれてるだけで嬉しいのだから”。




＊




同時刻。

屋上の扉前。




2人は耳を澄ませ、Aと及川の会話を聞いていた。






澤「聞いたか？」






菅「うん。今年“も”ってどういうことだろう...」






澤「あの2人の会話からは、Aは毎年プレゼントを貰っていない、ということがわかった」






菅「これはみんなに報告、だな」




＊




またまた同時刻。

青城にて。






及「また“いらない”って言われたぁ〜...」






岩「うるせぇ」









教室で及川と岩泉、花巻、松川が雑談をしていた。






松「嫌われてるんじゃ？」






花「それな」






岩「まぁ嫌われてるけど、誕生日プレゼントを“いらない”って言うのは毎年だ」






及「ちょっと！？“嫌われるけど”って何！？」






花「Aちゃん、何か隠してるんじゃない？」






松「多分、烏野のみんなは何かするんじゃないのか」






岩「あぁー...何かしそうだな」






及「じゃあ俺も乱入しようっと！」






「「「黙れ」」」






及「3人とも酷い....」






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